インテリアデザインだけでなく、建築から体系的に学んでいきます。
建築学科 インテリアデザイン専攻
中島 貴光 教授
建築計画、インテリア計画などの空間デザインを学ぶ専攻です。インテリアデザインと聞くとついついインテリアのことだけを考えがちですが、インテリアはそれ単独で存在しているのではなく、建築物の中にあるわけです。そのため、建物の構造や材料、環境などにも左右されます。本専攻はそんな建築とセットで体系的に学べるのが特長。まずは空間を注意深く観察する目を養い、見つけたものに対する気づき、疑問を課題として捉え、自ら解決していく力を身につけることが重要です。ここで学んだ学生の多くはハウスメーカーやゼネコンに就職します。入社すると現場で施工管理などを経験することがあるので、その点においても体系的に学んだ建築の知識が役立つと思います。私は舞台美術も専門で研究しています。照明や音響、舞台演出などに興味のある学生にもぜひ来ていただきたいと思っています。
藤森研究室
藤森 繁 教授 博士(工学)
- 使用材料による汚れ方の違いに関する調査・研究
- 木材、漆喰、土壁などの伝統的な材料の持つ性能・機能の発見と解明
- 竹を有効に利用した新しい建材の開発と性能の評価方法
主に、建築物に使われる木材やコンクリートがどのような状態にあり、今後どのくらい使えるのかを調査・評価する方法を研究しています。材料の正確な状態や安全に使用できる期間がわかれば、適切なメンテナンスによって、その機能と美観を維持可能です。研究対象は、竹、紙、土など、木材やコンクリートに限らず様々ですが、研究のプロセスを計画するのはすべて学生たちです。研究活動の結果から、社会への新しい提案をすることが目標のひとつですが、単純に「おもしろい」と思ったことをとことん追求して、研究に取り組むのも大切だと考えています。
武藤研究室
武藤 隆 教授 修士(美術)
- 美術館やギャラリーの展示空間の調査・研究、提案
- 芸術祭の会場や展示空間の調査・研究、提案
- 展覧会の会場構成の調査・研究、提案
建築家は、これまで社会からはエンジニアとして見られがちでした。しかし、今や社会が多様化し、建築というジャンルを通して、様々な問いかけや解決法を提示できる時代になっています。あらかじめ与えられた問いの答えだけを出せばいいのではなく、様々な角度から答えが出せるという力が必要です。また、現代は働き方も多様化し、転職も当たり前です。その時に大切なのは、どのような課題にも対応ができる「応用力」です。「これしかできません」では通用しないという問題意識を持って学生生活を送ってほしいと考えています。
岡本研究室
岡本 洋輔准教授 博士(学術)
- 照明光が空間の雰囲気に与える影響の評価
- 色の見え方の多様性に配慮した配色デザイン
- シミュレーションやVRを用いた視環境評価
光環境がテーマです。例えば眼が疲れにくい光環境、見つけやすいサインに関する研究。あるいはシミュレーションやVRを使って光環境を評価することなどに取り組んでいます。研究室の学生も、配属された直後は論文やデータなど分からないことだらけですが、次第に論理的に自分なりの考えを発表できるようになります。さらに私としては、環境について、まだまだたくさんある解明されていない部分に、「なぜ」と目を向け、その背景や原因を探ってほしい。その気づきは必ず社会や仕事で活かすことができるはずです。
船橋研究室
船橋 仁奈准教授 修士(芸術)
- 人々が共有できる価値観の発見、創出
- 人と人との関係が生み出す空間性の考察、研究
- 新たな空間概念の発見、構築
建築設計・インテリア設計・空間デザインを研究テーマとしています。感性と理論のバランスを重視し、自身と他者の感覚を理解したうえで、人々が共感できる新たな価値観を発見・創出することを大切にしています。研究内容には①概念系②思想系③調査系④手法系⑤原寸系⑥論文系などがあり、学生自身が自分ごととして捉えられる課題を自ら選択し研究テーマとします。また、研究に向けて互いに努力・協力できる人材を目指すことで、インテリアや建築業務に携わる際に必要となる自己理解・他者理解能力を育みます。
研究室一覧
宇野研究室
- 教授宇野 享
- 研究テーマ
- インテリアデザインの魅力を調査
- 面白いインテリアデザインの発明
- インテリアデザインの新しい設計手法の開発
髙栁研究室
- 教授髙栁 伸一博士(工学)
- 研究テーマ
- 歴史的に重要な建築に関する研究
- 伝統的な都市の形成に関する研究
- 歴史的に重要な建築家に関する研究
中島研究室
- 教授中島 貴光博士(美術)
- 研究テーマ
- 和紙を用いた照明装置の提案
- 能とオペラを融合した舞台装置および舞台美術のデザイン
- デジタルファブリケーションを活用した空間デザイン
萩原研究室
- 教授萩原 伸幸博士(工学)
- 研究テーマ
- 力と形のオブジェの発想
- 内装材や家具による地震被害の低減
- やわらかい構造や軽い構造の活用
高橋研究室
- 准教授高橋 之博士(工学)
- 研究テーマ
- 鉄筋コンクリート構造の耐震性能
- 鉄筋コンクリート構造の耐震補強
- 建築物の地震被害
米澤研究室
- 准教授米澤 隆博士(工学)
- 研究テーマ
- これまでに見たことのないオリジナルな建築作品の創造
- 未来のスタンダードになるような新しい建築タイプの開発
- よりよい建築を設計するための方法論・設計手法の考案
森長研究室
- 講師森長 誠博士(工学)
- 研究テーマ
- 環境音が人間生活と健康に及ぼす影響についての研究
- 都市・建築空間の快適性や機能を向上させる音環境
- サウンドスケープ(音風景)の記述と評価