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学ぶ意欲が燃え上がる 実学教育

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機械工学科
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楽しく学ぶことで、学びの意欲へ。

1年次後期に開講される「機械セミナ」は、いよいよ深まっていく専門分野の学びに向けて、学生たちの“学びの意欲”を喚起することを目的としています。
そのために「機械セミナ」では、二つのテーマを設定しています。
まずは実際にモノづくりの現場を「見る」こと。愛知県は製造業が盛んです。その恵まれた環境を利用し、実際に日頃見ることができない大規模な工場などを訪問し、現場に触れることで、これから学ぶ分野の必要性や、自らの将来像を想像します。また、単なる「見学」で終わらせないために、訪問前に課題が与えられ、学生たちはその答えを現場で探しレポートにまとめます。学びの意欲をかき立てると同時に自ら情報を収集する力を身につけさせることも考えられています。

そして、もう一つが実際に「つくる」こと。
厚紙で片持ちはりをつくり、はりの先端におもりをつるして、その強度を競い合う「ペーパービーム製作コンテスト」。片持ちはりとは、文字通り片側だけで支えられているはりのことです。紙という材料は、引張に強く圧縮に弱いという特性があります。力のかかり方,材料の特性を理解することが「材料力学」の第一歩につながります。
先生はあえて何もヒントは与えません。ここでは自分たちのアイデアがすべてです。学生たちは仲間と話し合いながら、どうしたら強度を高めることができるかを考えます。元々、モノづくりに興味がある学生たちですから、夢中になってモノづくりに取り組む様子からは、自ら考え、工夫し、つくることの楽しさが伝わってきます。一番優秀な作品を競い合う最後のコンテストも白熱したものになります。学生たちは楽しみながら、機械工学への興味を募らせていくのです。その興味が、専門分野への“学びの意欲”へとつながります。

機械工学科
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モノづくりの原点となる加工機械の操作方法を学びます。

「機械製作実習」では、設計図面から実際の製品に成型・加工する際に使用するさまざまな加工機械の操作方法について学びます。「測定と製図の基礎」「手仕上げ」「旋盤」「フライス盤」「接合加工(溶接)」「溶融成形加工(鋳造)」「MC(マシニングセンタ)」「CNC旋盤」など基本的な加工機械からコンピュータ制御を導入した最新の加工機械まで、10テーマの実習課題を設定しています。

これらの実習課題では、加工機械に触るのはもちろん、見るのも初めてという学生が少なくありません。しかし、先生が実際に機械を作動させ、旋盤で正確に材料が削られていく様子や、フライス盤によって鏡のように滑らかな面に仕上がる様子を見て、学生たちは驚き、感動し、「やってみたい」という思いが湧き上がります。
例えば、授業では、正常に作動するエンジンを、一度バラバラに分解して、再度組み立てる課題があります。しかし、エンジンは思うように動いてくれません。そこで、圧縮比、電気系統など、エンジンの原理を理解し、問題を解決していくと、エンジンは見事に動き始めます。

学生たちが将来、エンジニアとして何かをつくろうとする場合、「どのような機械をどのような順番で使うのか」、これらを思い描けるようになることが大切です。そこにはモノづくりのコストパフォーマンスや精度、速さの秘密があります。これらを理解していれば、現場への的確な指示ができ、現場の技術者との対話が可能になります。

現代の若者たちは、モノづくりへの興味が薄れてきていると言われています。学生たちのモノづくりへの興味を深めて、これからの日本のモノづくりを支えるエンジニアを育てることが、この授業の最終的な目的です。どれほどコンピュータ制御の加工機械が主流になっても、機械加工の基礎を理解することが、モノづくりの原点であることに、変わりはありません。

機械システム工学科
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ロボットを思い通りに動かすことで気付く、これからの学びの大切さ。

現代のロボットや自動車は単なる「メカニズム」ではなく、これに「エレクトロニクス」や「情報処理・制御プログラミング」が高度に集積・連携した「機械システム」です。入学して間もない1年次前期に実施される「創造製作演習」は、ロボットの設計・組立やプログラミングを通して楽しみながらこの「機械システム」の基礎に触れ、これから始まる専門分野の学びの大切さに自ら気付くことを目的としています。
この授業では、モーター・センサー・マイコンがセットされて自由にロボットを設計・製作できるレゴブロックを使います。2人一組でペアを組んだ学生たちには、はじめに「2メートル四方のフィールド内に散らばったピンポン玉を拾い集めるロボットを作る」という課題が与えられます。

ロボットを動作させるために必要最低限のことは事前に学ぶものの、入学して間もない学生たちには専門知識や理論などはもちろんありません。ペアを組む仲間と議論しながら、自分たちなりに「ピンポン玉を集める」ために最適なロボットの形状および動作をさせるためのプログラムを考えます。
しかし「90度曲がれ」という指示のプログラムを作ったはずなのに、ロボットは思い通りに曲がらない…。学生たちは、ロボットの形状を変更したり、プログラムでの指示角度を変えてみたり、さまざまな試行錯誤を繰り返します。
わからないところは、先生やティーチング・アシスタントとして見守ってくれる院生が丁寧に助言してくれますが、答えまでは教えてくれません。答えは一つではないことに気付いてほしいからです。
苦労して作り上げた自分たちのロボットだからこそ、競技会は大いに盛り上がり、喜びや悔しさをかみしめます。
モノづくりの楽しさや面白さを実感しながら、学生たちは多くの失敗を経て、課題に直面した際に主体的に解決する姿勢の大切さに自ら気付きます。

機械システム工学科
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企業の声を参考に、徹底的にモノづくりの現場を重視しています。

現代のモノづくりの現場では、コンピュータが不可欠となっています。「デジタルエンジニアリング」では、このような時代に欠くことのできないコンピュータによる設計、加工、組み立てに必要な知識やスキルを1年次から3年次を通して順序立てて身に付けます。
「1」では2次元CADの操作方法と作図を学び、2次元CAD利用技術者試験の受験に向けた操作スキルの修得をめざします。「2」では3次元CADの操作方法と作図を、「3」では各自が興味のあるテーマに基づきシミュレーションソフトを用いた解析を行い、発表まで行います。

「デジタルエンジニアリング」は、実際に企業の方々から、今現在、企業の現場でどのような力が求められているかをヒアリングした上で、組み立てられています。例えば、「CADが使えても、加工のスキルがない人材は現場での活躍は厳しい」という意見に基づいて、実際に加工機械に触れる機会を増やす内容に改善しました。集大成となる3年次後期の「4」では、設計したCADデータを使って材料を加工するプログラムをつくり、樹脂・金属の材料を工作機械で加工します。ここでは、CAM(computer aided manufacturing)について半年間にわたって、みっちり学びます。NC工作機械やマシニングセンタを使う場合には、どんなドリルを装着するのか、何ミリのエンドミルを使うのか、加工手順も考えた上で準備をする必要があります。各自のペースに合わせて確実にスキルを身に付けさせるために、機械システム工学科には、申請すればいつでも使用できるNC装置が用意されています。

加工した実物が出来上がると問題点が見えてきます。そこから試行錯誤し改善を重ねていきます。時には一からやり直しが必要な場合もありますが、この環境であれば、じっくりと問題と向き合って原因を究明し、何度でも繰り返しやり直すことができます。これは産業界で重要な改善の手法とされている「PDCAサイクル」の基本です。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)のサイクルを繰り返すことの大切さを、学生たちは体験的に学ぶことができます。

自ら計画を立てて、改善を重ねながら期限までにゴールをめざす力は、企業の現場で必ず求められる力です。知識やスキルの修得にとどまらず、それを実際のモノづくりに生かすことを学ぶ。それが機械システム工学科の「デジタルエンジニアリング」です。

電気電子工学科
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企業との共同研究を通じて、課題解決能力やチームワークを学びます。

加納研究室での卒業研究の最大の特色は、企業との共同研究が研究テーマとなることです。企業が抱えている最先端の課題に挑戦することで、エンジニアに欠かすことのできない課題解決能力やチームワークを磨きます。

家電・産業・自動車分野で用いられるモータの形状設計をテーマに、まず導入として、コンピュータシミュレーションを用いてモータ内部で起きている電磁気現象の可視化を行います。シミュレーションソフトは、大手の自動車メーカー、電機メーカー等でモータ設計に使われているソフトと同じものを使用します。非常に高価で、使いこなすのが難しいソフトですが、学生のうちに慣れることで実社会に出たときのアドバンテージになることが期待されます。

その後、2~3人のグループに分かれて、担当企業の研究対象モータを実験・シミュレーションを通じて分析・評価します。その分析データをもとに改良の余地を探り、より性能向上を実現するための形状デザインや,時には性能のブレークスルーを実現する新しいモータ構造の考案を行います。大切なのは、「モータの長さを20%小さくすると,このモータを使った製品の価値が上がるので,そこまで小さくしよう」など、より具体的な数値で表せる目標を掲げて研究を進めること。目標が明確であるほど、そこから逆算して今やるべきことを見出せます。ただし、目標の難易度は適切か、目標達成にかかる時間と費用など、実現のために必要な判断力を養うことはさらに重要となってきます。なぜなら、実際の企業での研究は常に納期や予算が決められているからです。経験を積まねばなかなか身につかない力ですが、仲間と意見をぶつけ合いながら試行錯誤を続けることで少しずつ養われていきます。

数値目標を明確にし、試行錯誤を繰り返し、何度も軌道修正しながらモータを改良する。実際のモノづくりの現場と同じプロセスをたどり、モノづくりに必要なセンスや、現場で欠かせないチームワーク、問題解決力を身につけることができます。

電気電子工学科
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「自学自習」の中で、答えは自ら導き出すものであることを学びます。

川福研究室の卒業研究は、「自動車の運転制御の研究」をテーマとしています。雪道などの危険な状況でも、クルマが安全で快適に、ドライバーの意のままに動いてくれるような「制御」について研究しています。自動車の安全性能の分野では、さまざまな新技術が生み出され、実用化されています。川福研究室の研究も近い将来、そのような新技術の一つに数えられる可能性があるかもしれません。

研究では、グループに分かれ、これまでの3年間で学んだ知識や技術をベースに、マイコンを利用したラジコンカーの走行プログラムの設計に取り組みます。最初の関門は、9月中旬に行われる「お披露目会」。学内外の教員や学生、職員などを招き、その目前で、見事に走らせることができるかどうかが試されます。
お披露目会に向けて、多くの学生は夏休み返上で取り組みます。中には帰省などのために、どうしても研究室に来られないという学生もいます。このため、どうしたら9月中旬のお披露目会に間に合わせることができるかをグループで話し合い、役割分担、スケジュールなどの計画を立てます。このような経験が、チームワークと計画性を育てます。

川福研究室のポリシーは、「自学自習」。もちろんわからないことがあれば、学生は先生に質問します。しかし、先生は簡単には答えを返しません。どこがどうわからないのか、自分なりにどのように解決しようとしたのか、先生は学生に問いかけます。当初、多くの学生は問いに答えられません。目的に対する課題を整理し、順序立てて、一つひとつを理路整然と検証していないからです。この場合、最終的なノウハウはさして重要ではありません。むしろ、課題にぶつかった際に、目的に対してどのように自ら突破口を見つけ、解決に結び付けるのかが重要で、それは社会に出れば、当たり前のように突きつけられることです。

どうしたら解決できるか、チーム内で問題を整理・分類し、一つひとつ丁寧に議論と試行錯誤を繰り返すことで、考える力が養われ「自学自習」につながるのです。学生は、答えは自ら導き出すものであることを「自学自習」の中で学び、社会で生きぬく力を身に付けていきます。

建築専攻・インテリアデザイン専攻
建築専攻・インテリアデザイン専攻 建築専攻・インテリアデザイン専攻

国籍や文化の壁を越えて同じ課題に取り組み、互いを高め合います。

「建築設計4(C-Scape)」は、ミラノ工科大学(イタリア) の建築学科の学生と本学の学生が共通の設計課題に取り組む、国際交流授業です。国籍や文化の異なる学生との交流によって、固定概念に捉われない発想力を身につけます。

この授業では、毎年、大同大学とミラノ工科大学が交互に課題を出し合います。
2017年度は「イタリアのカザルサ地区にある旧兵舎の建て替え」が課題になりました。対象となる敷地の環境調査のためにミラノ工科大学の学生とメールを使って情報交換をします。使う言語はもちろん英語。適宜、指導教員による翻訳のサポートを受けながら進められますが、完璧な英語でなくても、単語と図面、イラストなどを駆使してコミュニケーションを図ることで、建築としての学びだけでなく、英語力とコミュニケーション力も鍛えられます。

敷地や周辺環境についての調査を終えると、次はこのプロジェクトにおいて最も重要なコンセプト策定です。地域貢献、建物の有効活用など、あらゆる側面から自由に考え、コンセプトを決定します。学生は「正解のない問い」に対して自らが考える「正解」を生み出すために、1年次から3年次までに学んだ、すべての建築知識を総動員します。教員は、学生のアイデアを否定するのではなく、共に考えるというスタンスで接します。
コンセプトが固まると、設計・模型づくり、プレゼンシートを作成します。その過程ではミラノ工科大学の学生と経過や成果を情報交換し、お互いの価値観を共有していきます。

そして最後には、有志を募ってミラノでの合同発表会に参加。また、両校で展示会も開催されます。優れた建築家が海外で活躍することも多い昨今、そのベースとなる発想力とコミュニケーション力、さらに課題に向けて全力で取り組む姿勢を身につけます。C-Scapeでは実社会で活躍するために必要な力と姿勢を育みます。

建築専攻・インテリアデザイン専攻
建築専攻・インテリアデザイン専攻 建築専攻・インテリアデザイン専攻

建築学を支える数学や物理を実用的に用いることで、建築学への興味や学ぶ喜びを呼び覚まします。

建築学は、学際的な学問であり、構造、材料、環境、計画設計、歴史意匠の5つの分野から構成されています。これらを学ぶ土台をつくるのが、本科目「建築基礎数理」の目的です。
「数理」とは、簡単に言うと、数学と物理・化学。地球上の構造物として建築物を考える時、「重力」は欠かせない要素であり、「力」の問題を避けて建築は成り立ちません。建築学は、「力の流れ」の学問とも言え、建築において数理が避けて通れないゆえんです。
また、図形や空間について研究する幾何学は、数学の一分野。構造的に安定した建物の形を求めるためには、構造解析が必要ですが、ここでも使われるのが幾何学です。
さらに微分は、この世の中のありとあらゆる現象の分析・理解に寄与しています。私たちの暮らしの便利さを支えているのは微分といった数理というわけです。その微分は、複雑な数式を単純化し、わかりやすくすることができます。材料の変異と荷重との関係を解明したり、実験のデータ整理などにも役立ちます。

この授業では、数理の応用編として、2年次、3年次の専門科目で学ぶいくつかのテーマも先取りする形で学習します。例えば、計画系の「建築面積」、材料系の「コンクリートの基礎や品質管理」、環境系の「太陽の位置や必要換気」、構造系の「横材の釣り合い」など。これらのテーマに則した問題を数理的に解くことで、数学や物理が建築学の中で、どのように生かされているのかを知ることにつながります。

高校時代に頭を悩ませたかもしれない数学や物理が、実は建築学を支えているのです。高校時代の数学や物理は、理論が先行しがちでどのように社会に役立つかわかりにくかったかもしれませんが、建築学において数学や物理は、建物の美しさや安全性、安定性などに関わる答えを求めるために実用的かつ重要な学問なのです。このような専門性に深く結びついた、生きた数学や物理は学生の建築学への興味や学ぶ喜びを呼び覚まし、学生は基礎数理を学ぶ重要性をさらに理解するはずです。

土木・環境専攻
土木・環境専攻 土木・環境専攻

都市開発を多角的な視点で考える中で、主体的な姿勢が育まれます。

「都市開発プラン実習」は、3年次の後期に2限続きで行われます。実在の地方都市をテーマに、都市開発のプランニングを行います。実在の街について具体的に考えることで、これまでに学んできた都市計画に必要な知識や技術が総合的に磨かれます。
一口に都市開発といってもやるべきことは膨大です。まずは、その都市の特徴や抱える課題について、現地に赴いたり、役所の資料等を調べたりするなど徹底的にリサーチを重ねます。次に、プランの主軸となるコンセプトの設定。コンセプト設定には時間をかけて、決してぶれない軸を探ります。そして、そこから見えてきたプランの方針を中間発表用のパネルにまとめます。学生たちが設定するコンセプトは、福祉的な課題の解決や観光活性化など、実にさまざま。その都市で生活する人々や周辺に及ぼす影響などを踏まえて総合的に考えることで、多角的な視点で考える力が養われます。

プランの土台が固まると、いよいよ本格的な都市計画がスタート。交通処理を考え、幹線道路や補助幹線道路をどのように整備するのかを考えます。大枠ができたら、次は区画整理です。区画整理は一般の民地から土地を買い上げながら実施しますので、地価を計算し、事業費を算出して、自治体でいうところの「予算案」まで作ります。授業とはいえ、事業として成り立つことが計画の前提条件ですので、成り立つまで何度も検証していきます。

実習のプロセスには、多くの要素が組み合わさっていますが、どれもこれまでの授業で学んだことが基礎になっています。学んできた知識が、実在する地方都市の都市計画をテーマに線でつながり、その知識を応用して主体的に取り組むことがこの授業で求められる一番のポイントです。何度も試行錯誤を繰り返し、世界に唯一の自分だけの都市開発プランが完成したときには、大きな達成感があります。

土木・環境専攻
土木・環境専攻 土木・環境専攻

土木・環境での学びは、未来の安全・安心な街を創造するための学びです。

「都市環境プロジェクト」は、1年次後期に開講される土木・環境専攻の導入科目の一つで、街の安全・安心を大きなテーマとして、問題の発見、調査などを通じて現状を把握し、改善案や対策案を組み立てます。
この授業を通じて、土木・環境専攻での専門的な学びについて触れると同時に、2年次以降さらに深まる専門科目に向けて、情報を整理しまとめる力、課題を発見する力、プレゼンテーション力を身に付けることを目的としています。

前半は一人ひとりそれぞれが興味のある分野からテーマを探し情報を収集しながら、課題や現状を把握します。
後半はグループワークです。個人で取り上げたそれぞれの課題をグループに持ち寄り、そのグループで取り上げるテーマを絞り込みます。テーマを絞り込む際には、なぜこのテーマに絞り込んだのか、明確な根拠を示すことが求められます。
テーマが決まると、実態を把握するための調査を始めます。例えば、街の安全と深く関わる交通事故をテーマに調査するなら、愛知県警のホームページの情報はもちろんのこと、実際に事故多発地点と言われる現場に立ってみたり、警察関係者にインタビューを行ったりします。さまざまな情報を集めますが、情報はただ羅列するだけではなく、その情報から何が読み取れるか考察して、わかりやすく整理します。
グループでの取り組みでは、役割分担を決め、計画を立て、終盤に行われる調査研究報告会での発表に向けて準備を進めます。
当たり前だと思っている「安全・安心」は、私たちの目に見えないところで実に多くの方々に支えられています。この「都市環境プロジェクト」を通して、土木・環境での学びは、未来の安全・安心な街を創造するためには欠かすことのできない学びであることを知ります。

かおりデザイン専攻
かおりデザイン専攻 かおりデザイン専攻

測定方法を学びながら、論理的な説明と計画・実行していく力を磨きます。

「におい・かおり測定演習」では2年次後期、3年次前期・後期にわたって開講され、においの測定方法について学びます。対象物によって異なるにおいの測定方法の一つひとつを授業と実験を通じて学習し、身に付けた知識と技術は国家資格である臭気判定士取得にも役立ちます。

現在の分析・検査業務の多くが自動化されています。正しい手順を踏めば、測定結果としての「数値」が示されます。重要なのはその数値をどう捉えるか。それが「におい」の測定の面白いところであり、難しいところなのです。例えば、納豆のにおいは菌が繁殖して発生するにおいです。それを「くさい」と感じる人と「納豆のおいしそうなにおい」という人がいるように、感じ方も人やタイミングによって異なります。そのため、検査ごとにどんな理論でその数値を導き出したのか、何を根拠にその数値を結果として示すのか、結果に対して相手を納得させられるだけの論理的な説明が求められます。

さらに授業では、なぜにおいの測定が社会的に求められるのかという社会的背景や、実験器具の価格や実験にかかるコスト・収益などの経済的観点などについても学び、測定について多角的に理解して、分析技術者・臭気判定士としての素養を身につけます。
測定の背景を知り、方法論を身につけ、結果を導き出す。そのうえで、結果を論理的に説明できるよう考察を重ね、実際にレポートにまとめてみる。その一連の流れをこの授業で計画的に実行することで、においの測定のプロとして、より良い住環境づくりに貢献する力を身につけることをめざします。

かおりデザイン専攻
かおりデザイン専攻 かおりデザイン専攻

さまざまなかおりを体系的に理解し、表現することを学びます。

「かおり成分と調香」では、さまざまなかおりを嗅ぎ、そのかおりを言葉で表現します。言葉で表現することで、ほかの人に伝えたり、共有したり、記憶しやすくなります。そうすることで、さまざまなかおりを体系的に理解し、蓄積するのです。2年次後期以降では装置を使ったかおりの測定方法を学び、人により表現の仕方が異なるかおりについて、客観的かつ論理的に説明することが求められます。その前段階として、さまざまなかおりを比較し、定性的かつ感覚的にかおりを表現することを学びます。多くの表現・ボキャブラリーを用い説明することが、装置を使った客観的な測定においても必要になるからです。

「かおり成分と調香2」では、500種類にも及ぶとされる天然由来の「香料」を扱います。動物系もありますが、利用するのは、主に花、果実、根、葉などから抽出される植物系です。「かおり成分と調香3」では、さまざまな原料から合成してつくられる数万種類におよぶ合成香料について、その原料や製造法を学びます。また、自ら香料を選び、調合していく「調香」についても学びます。これらもかおりを体系的に理解し表現することを目的に行われます。
「かおり」を表現する技術を磨くのは、授業中だけではありません。普段の生活でも、身の回りにあるさまざまなかおりを嗅いで、自分なりに表現してみます。こうしてボキャブラリーを増やしていく、日常の努力も大切です。例えば「かおり」を「色」や「味」で表現するなど、表現には無限の方法と広がりがあります。

高ストレス社会と言われる現代において、「かおり」の果たす役割が注目される中、香粧品の香料を調合するパフューマーや、食品香料を調合するフレーバリストなどの活躍の場が広がっており、これら専門家の道の第一歩をこの授業で踏み出すことができます。かおりで人々の生活を豊かにし、幸福をもたらす専門家になるためには、かおりを体系的に理解し、豊かな表現で説明できる能力が必要なのです。

コンピュータサイエンス専攻
コンピュータサイエンス専攻 コンピュータサイエンス専攻

自作のプログラムで物を動かす喜びを感じ仲間と協働する経験は、主体的に課題に取り組む原動力に。

「情報演習D」は、マイクロコンピュータを搭載したライントレースカーを教材として、これまでに学んだプログラミングの知識やコンピュータ制御の基礎技術を用い、さまざまな演習を行います。

前半の3週は個人で与えられた課題をクリアしていく「課題提供型」の授業、後半の3週はグループで与えられたテーマに対して自由に研究していく「問題解決型」の授業の2部構成で展開。前半は「LEDライトを点滅させる」「黒いラインに沿うようにライントレースカーを動かす」などの課題に対応するプログラムを組みます。学生たちにとっては、プログラミングで実際のものを動かす初めての授業です。同じ動きでも工夫次第で100行のプログラムを20行に収めることもできます。これが、プログラミングの面白さのひとつ。授業を通じて「プログラミングの奥深さ」や「アイデアやひらめきを具現化する工夫の面白さ」を、学生たちは実感します。

後半は「自動運転」や「衝突防止」などのテーマが与えられ、グループごとにプログラミングに取り組みます。3週という限られた時間の中での取り組みを通して、主体的に取り組む姿勢、計画立案、役割分担、 進捗しんちょく 確認といったプログラミングの知識以外に社会人として必要な要素も養われます。学生たちは、これまでに蓄えてきた知識がどう生かされるのかを体験し、思い通りに動くライントレースカーを見てプログラミングの楽しさを実感します。そして、それはさらなる学びの欲求へとつながります。

コンピュータサイエンス専攻
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「データを扱う」ための知識やスキルを身に付け、社会で役立つ人材への第一歩を踏み出します。

大学での学びには、文系・理系を問わず、必要なデータを必要に応じて集め、それらを分析して、レポートにまとめるという知識やスキルが必ず求められます。そしてこの知識やスキルは大学を卒業して社会で働くうえでも必要となります。「情報統計学」はこうした「データを扱う」ための基礎的な知識やスキルを身に付けることが目的です。
また、膨大なデータ(ビッグデータ)を取り扱う現代社会において、「データサイエンティスト」という職業の育成が急務と言われています。データから、さまざまなビジネスや生活に生かすことができる知見を引き出すことができるデータサイエンティストへの入り口は、「データを扱う」ことであり、その第一歩をこの授業で踏み出すと言っても過言ではありません。

授業では、ソフトウェアを使った、表やグラフなどの作成方法から学びます。後半になると、自分の興味のあるデータをインターネット上で探し出し、データが何を語っているのか分析を試みて、グラフや表をつくりレポートにまとめるという演習を行います。ここで、情報検索の手法や、データの読み取り方、引用したサイトの出典や日付を明記するなどの基礎的なルールなども学びます。統計ソフトで分析し、出てきたデータがどういう過程の計算を経て出てきているのかを学ぶことも重要です。統計ソフトは一瞬にして分析結果を算出しますが、そもそもその結果が正しいかどうかは、算出過程でどのような計算がされているかを知らなければ判断できないからです。

学生がこれまでに取り上げたデータには、野球用品メーカーによるスポーツ選手の成績データ、アイスクリームと気温の関係データ、またハンバーガーショップの消費金額と摂取カロリーの相関関係に興味を持って調べた学生もいます。
「情報統計学」を学んで社会人となったOBからは、情報のまとめ方、資料づくりについて上司から褒められたという声も聞きます。情報と向き合い、情報の取り扱いを学んだ「統計学」の基礎が、社会生活にも生きているのです。

情報ネットワーク専攻
情報ネットワーク専攻 情報ネットワーク専攻

ネットワーク専用演習室で、心置きなく体験し、ネットワーク技術者へ。

今やネットワークは、産業、暮らし、教育など、あらゆる分野で現代社会を支え、我々の生活を便利にしています。だからこそ、もしネットワークにトラブルがあれば、我々の生活はたちまちストップしてしまいます。「情報演習D(コンピュータネットワーク)」では、このような時代において、ネットワークの「設計」と「設定」ができ、万一のトラブルの際にも的確な対応策を取ることができるネットワーク技術者としての基礎を身につけることが目的です。
実際のネットワークは、安易に停止させたり、再構築したりすれば他におよぼす悪影響やウイルス感染などの危険性もあります。そこで、この講義は、実社会において発生しうるネットワーク事故などを想定し、模擬的に再現できる環境が整えられた「ネットワーク専用演習室」にて学びます。この演習室では先生が意図的にネットワーク上に問題を発生させることができます。

学生たちは、1・2年次で学んだ知識や理論を生かして、2~3人でパソコンを3台使用し、ネットワークを「設計」し、ケーブルなどをつなぎます。次に、パソコンをどのように動かすのかを「設定」し、実際に通信します。正常に通信できない原因を学生たちは、段階を踏んでたどり、先生が発生させた問題を特定します。問題の想定を変え、この作業を繰り返すことで、それまで「点」でしかなかった知識や理論がつながり、初めてネットワークの全体像が見えてきます。さらに、「設計」「設定」「確認」についての、論理的なレポートをまとめます。こうして、技術だけでなく、的確に状況や原因を説明できる、ネットワーク技術者に不可欠の説明能力も磨かれます。
座学で身につけた知識と物理的にネットワークを構成する実習を統合的に学ぶことで、現代のネットワーク技術者に求められる基礎を身につけることができます。

情報ネットワーク専攻
情報ネットワーク専攻 情報ネットワーク専攻

情報ネットワークを「使う側」から、「提供する側」へ。

生まれた時からパソコンがあり、コンピュータに慣れ親しんで成長してきた現代の学生は、SNSもアプリも使いこなし、コンピュータに精通しているように見えます。しかし、そんな学生の多くには、実は足りていない部分があります。それは、ネットワークを使う際のエチケット(略して「ネチケット」)やマナー、モラル、ルールなど。「そんな当たり前のこと」と思うかもしれませんが、そういう知識が不足しているばかりに、知らない間に犯罪に巻き込まれたりする可能性も考えられるのです。
「情報ネットワーク概論」では、こうしたネットワーク社会のネチケットから情報ネットワークの専門的な知識や技術の基礎を学びます。
なぜ、情報ネットワークは、つながるのか? それを理解するために、ケーブルやコネクタで通信環境を構築するための方法から始めます。また、今、講義している内容は、具体的に社会ではどのような場所で使用されるのかを明確にし、イメージしやすいように配慮しています。
日常的に情報ネットワークを利用するとき、なぜつながるのかなど考える必要はありません。しかし、情報ネットワーク専攻で学ぶ以上は、なぜつながるのか、システムの中を熟知し、将来、情報ネットワークを使う側から、提供する側に立つことを意識して学ぶ必要があります。

情報ネットワークは、とても進化の速い世界です。この世界で生き抜くためには、まず確かな基礎とルールを身に付け、そしてアンテナを広げること。感度の良いアンテナで進化する業界の最新情報をキャッチし、確かな基礎でその進化を理解します。将来、ネットワークエンジニアとして活躍するために、最も基本となる意識と知識、そしてスキルの基礎を「情報ネットワーク概論」で身に付けます。

メディアデザイン専攻
メディアデザイン専攻 メディアデザイン専攻

実際の企業の課題と向き合い、課題解決の力を身につけます。

上岡研究室の卒業研究では、4年間の学びの集大成として愛知県産業振興課と連携し、広報に関する課題を抱える「愛知ブランド企業*」の広報宣伝活動が研究テーマとなります。 自分たちのこれまでの学びを生かし、広報動画や広報企画を提案することで実際の企業が抱える課題の解決に役立てます。 学生たちは、企業ごとにグループをつくり、それぞれが担当する企業について事前に調査します。そして、企業を訪問し、直接抱えている課題について説明を受けます。その後も繰り返し企業に取材を続けながら、課題を解決する糸口を探します。その過程では、学生たちは自分の名刺をつくり、社会人として必須のマナーやメールの作法などを徹底的に学びます。それも、実際の企業を相手に課題に取り組んでいる緊張感があるからこそ身につくのです。

若手の人材不足に悩んでいる企業に対しては「どうすればより良い人材を集め、企業を活性化できるのか」について企業の担当者と議論を重ね、企画書にまとめて提案します。 具体的には①90秒程度の広報動画作成②広報企画または③リクルート用PRツールのどちらかについて提案し、企業からOKが出ると、インタビューや撮影などの実制作に取り組みます。 わかりやすく、意図が明確に伝わる提案のための資料づくりはプレゼンテーション能力を磨きます。また、動画の撮影や照明、音声などのスタッフはプロの方にも協力を仰ぎ、制作に関わるプロのスタッフの技術力に触れることもできます。さらに「専門セミナ」として3年生も加わっていることで、後輩たちも含めた仲間たちとの共同作業を通じて「伝える力」とチームワークの大切さを実感します。 企業に納得される課題解決策を生み出す重圧と難しさがあるからこそ、企業の方の「ありがとう」の一言が、学生たちに「達成感」を教えてくれます。

*愛知県が認定する優れたモノづくりの技術を持った企業

メディアデザイン専攻
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より良いものをつくりたいという強いスピリットを持つクリエイターをめざします。

「情報デザイン基礎実習C・D・E・F」では、1年次に幅広く学んだ「デジタルグラフィックス」「メディアクリエイティブ」「メディアコミュニケーション」「プロダクトデザイン」の4分野のうち、自分の興味のある分野を2つ選び、より深く学びます。どの分野もクリエイティブ業界で活躍するためのスキルを得ることを目的としています。

それぞれの分野で主に学ぶのは、次のとおりです。「デジタルグラフィックス」分野は、コンピュータソフトを使用して、主に平面デザインに取り組みます。最終的にはポスターなどにまとめて、プレゼンテーションします。「メディアクリエイティブ」分野は、実写とCG、サウンドを駆使して、30秒の映像作品をつくり上げます。「メディアコミュニケーション」分野では、WEBデザインについて学びます。HTMLの基礎からページ構成など、WEBサイトのデザインに必要となる技術について実践的に学びます。「プロダクトデザイン」分野は、リサーチ、コンセプト立案、アイデア展開、試作制作、評価、提案などデザインワークの基礎的な流れを、実際の身近な製品をデザインする課題に取り組むことで学びます。

「情報デザイン基礎実習C・D・E・F」では、かなりの時間を、「企画づくり」に費やします。どのようなテーマやコンセプトでいかに相手に伝えるかということを重視するからです。先生は、学生のつくった企画案に対して、つねに「なぜ」と問い続けます。なぜ、そのようなものをつくろうとしたのか、見る人に何を伝えようとしたのか、何を表現したいのかなど。学生はゼロから何かを生み出す難しさを体験します。一方で、そのような学生の苦労を理解するその道のプロである先生に寄り添われ、アドバイスをもらう過程で、学生は、より良いものをつくりたい、人に何かを伝えたいという思いを強くしていきます。 この授業では、一人で何もかも手がけます。たとえば「メディアクリエイティブ」分野では、30秒の映像作品を作り上げるのに、自分でカメラを回し、CGをつくり、サウンドをつくり、ナレーションをつけます。

現代のクリエイティブ産業では、チームで協働するクリエイターの仕事の内容を熟知し、適切な指示や依頼ができることが求められます。そのためには、それぞれの分野の知識やスキルのみならず、抱える苦労や悩みを理解し、リスペクトし合うことが必要です。この授業を通して一人で作品を作り上げる苦労を、身をもって体験した学生だからこそ、それが可能となるのです。
ただ言われた作業だけをするクリエイターは、求められていません。「情報デザイン基礎実習C・D・E・F」は、仲間たちと共に、より良いものをつくりたい、あるいは人に何かを伝えたい、そんな強いスピリットをもつクリエイターを育てます。

プロダクトデザイン専攻
プロダクトデザイン専攻 プロダクトデザイン専攻

クライアントの要望に応えることで、プロダクトデザイナーの本質を学びます。

2018年度の「製品デザイン実習A」は、企業とコラボレーションして進めます。実際の企業がクライアントになり、クライアントが出すテーマに沿った商品を企画・制作し、最後には自らの製品プランをプレゼンテーションします。クライアントと関わりながら進められるこの授業は、学生の視野を大きく広げ、製品制作の全ての工程を経験することで、プロダクトデザイナーとして必要な素養を身に付けます。

課題が出されると、学生たちは個人またはグループでリサーチ、リサーチ結果の共有・アイデア出し、具体的な制作、クライアントへのプレゼンテーションというステップを踏みます。
プレゼンテーションまでの一連の過程では、クライアントと何度も繰り返し打ち合わせを行い、クライアントが何を求めているかを感じ取り、試行錯誤してアイデアを練り上げていきます。学生たちは、プロダクトデザイナーの最も基本的な使命といえる「クライアントの要望に応えること」の大切さと、大変さを知ることになります。
また、制作にあたっては、「学外へ出て、リサーチをすること」が必須。より良いアイデアは、机の上で考えるだけでは浮かんでこないことを体験的に学びます。

この授業を通じて学生たちは「クライアントがどんな視点を重視しているのか」「その製品を求めている背景は何なのか」など、プロダクトデザイナーとして欠かせない「クライアントの要望に応える力」を養います。この力が、4年次の卒業制作やその先の社会で活躍するための礎になるのです。

プロダクトデザイン専攻
プロダクトデザイン専攻 プロダクトデザイン専攻

3次元CADの習熟を通して、プロダクトデザイナーとしての「責任感」を育てます。

「応用CAD実習」は、主に3次元CADの操作方法を身に付けることを目的にしています。「応用CAD実習A」では、「木製スプーン」というテーマに基づいて、アイデアスケッチを提出。この授業で求められるのは、CADでなければできない、手加工では実現が難しい、より難易度の高い形状に挑戦することです。単純な形状であれば3次元CADを用いなくても制作できてしまうからです。アイデアが固まると、CADデータの作成に取り組みます。データが完成すると、実際に切削加工機を使用して実物をつくり上げていく班と、レンダリングソフトを用いて、CADデータからCGをつくる班とに分かれて、それぞれ最終的な仕上がりをめざします。

「応用CAD実習B」では、より難易度の高い「スタッキングチェア」(積み重ねて収納可能な椅子)に挑戦します。これまでに学んだCAD技術の集大成として、デザイン形状だけではなく、製品化する上で重要な金型づくりの条件や金属部品との接合など、構造や強度、生産性にも配慮した製品として製作するため、まさにプロのプロダクトデザイナーが行っているプロセスを経験することになります。このように現代のプロダクトデザイン業界では、3次元CADソフトがなくては成立しないとさえ言われています。学生たちは「応用CAD実習」の授業を経て、プロダクトデザイナーとしてのみならず、実社会で活躍できる審美性を兼ね備えたエンジニアとしての一歩を踏み出します。

3次元CADソフトは、手描きスケッチと異なり、作成したデータが、そのまま形状として現れます。それだけに、手抜きや間違いが許されない、より正確なデータ作成が求められます。実際に商品として販売可能なレベルまで、その正確さを追求する姿勢は、プロダクトデザイナーに欠かすことのできない、造形に対する「責任感」を育てます。プロダクトデザイン専攻の教室には、切削加工機が10台以上、3Dプリンタも多数用意されています。実際にCADデータを実物にして確認することができる環境は、「ここまでできた!」という達成感と、「より良いものをつくりたい」という学生の創作意欲の向上につながっています。

経営情報専攻
経営情報専攻 経営情報専攻

「現場」の体験を通して、社会人として必要な基礎的な力を養います。

1年次後期からスタートする「経営実践入門」は、段階的にさまざまな実践や体験を通じて、社会人としての基礎的な力と、経営学の基本的な考え方を身につけることを目的としています。

入門段階では学生たちはグループに分かれて、学内に小売店に見立てた模擬販売スペースを設け、それぞれが販売員、客の役割を担いながら、「物を売る」ことを体験します。学生たちは、何を販売するのか、どこで仕入れるのか、どうしたら売れるのかということから考えることで、初めて経営の仕組みに触れます。この経験をベースとして、1年次の春季休暇に実施される集中講義では、実際の小売店で販売を体験します。
まずはあいさつや接客マナーを徹底的に身に付け、例えばバレンタインデーにチョコレートを販売する小売店ならば、どうしたら星の数ほどあるチョコレートから選んでもらえるのかを考えます。販売する商品のことを学び、売れるようにアピールすることはもちろんのことですが、それだけではなかなか購入してもらえません。このとき、大切なのはお客様の気持ちを想像し、お客様の求めているものを知り、お客様とのコミュニケーションを深め、それを仲間と共有すること。「このお店で買えば間違いない」と思ってもらう信頼感は欠かせません。軽視されがちなあいさつやマナーが、お客様のみならず仲間との信頼の土台であること、そして経営の本質も人と人とのコミュニケーションであることに気づきます。
学生たちは、現場での体験を通して、経営の基本を知ると同時に、多くの人と共に働き、初めて出会うお客様と接するビジネス現場での「人を思う心」の大切さについて学びます。
実践を通じた学びが、経営者として、また社会人として必要な基礎的な力を養います。

経営情報専攻
経営情報専攻 経営情報専攻

グループで行動し、考え、そして課題を解決できる“チームワーク”を育てます。

テーマの設定、問題の抽出、調査、提案という一連のプロセスに、グループで取り組むのが、「総合情報プロジェクト演習2」です。社会人としての基礎的な力、「アクション」「シンキング」「チームワーク」を身に付けることが授業の目的です。
テーマは、自分たちの身の回りにある問題点などから自由に設定します。 例えば、「大同大学の喫煙状況とその改善」「駄菓子ビジネスの提案」「授業で寝ている学生をなくす授業のあり方」などなど。それぞれのグループでテーマが決定すると、次は調査に入ります。先生からの調査に関する指示は「自分の足で情報を稼ぐこと」。安易にインターネット情報だけに頼ったりするのではなく、関係者へのインタビューやアンケート調査など、自分で積極的に動いて情報を集めることが求められます。
そして、最後に、提案発表を行います。発表用のテーマ、資料について簡潔にまとめたポスターをつくり、これらをもって先生やほかのグループの前でプレゼンテーションをします。

「授業で寝ている…」というテーマでは、最終的にスマートフォンのLINEを使った授業が提案され、経営情報専攻の1年生を対象として実際に実験授業を行い、そのアンケート結果では多くの学生が好感触を示しました。
グループでの作業は、多くの学生にとって初めての体験です。役割分担を決めて、やるべきことを遂行していく中で、自分の強みを知り、ほかの人の意見を聞く力、自分の考えを発信する力、協調性などが養われます。

現代社会では会社やビジネスのあり方、働き方が大きく変化しつつあります。言われたことだけやる、会社の歯車のような人材は、必要とされていません。「総合情報プロジェクト演習2」では、仲間たちと共に自分たちの考えを提案し、やり遂げることができる人材、さらには、その組織の中でリーダーになれる存在をめざします。

教養部
教養部 教養部

「一生モノの数学力」を育みます。

教養部の数学教室ではレベル別に6つの解析系の授業を用意し、大学での学びの基礎となる数学力の向上をめざしています。
学生はまず入学時にプレイスメントテスト*を受け、習熟度に応じて「数学基礎」または「解析学1」から履修を開始します。少し不安がある学生には、より基礎的な計算能力を高めるための「基礎数学セミナ」も用意しています。大学には普通科、工業科、商業科など、高校においてさまざまな課程を卒業した学生がいます。つまずく傾向は一人ひとりで異なるため、こうした細やかな習熟度別クラスを用意。さらには「一人ひとりの間違いのクセ」を顕在化できるようにレポートの提出が課されているなど、さまざまな配慮がされています。
また、まだまだ力が足りていない場合には同じ授業を次の期にもう一度履修することができます。こうして何度も反復して練習を重ねることで、必ず力はついてきます。電気や機械などを専門に学ぶ学生にとって数学の力は、4年間の学びを確かなものとするために、重要な鍵となります。
数学は、水泳や自転車と同じで、あるレベル以上習熟することで、基礎的な素養として生涯を通じて力になります。「一生モノの数学力」は、エンジニアとして実社会で活躍するために必要不可欠な基盤となります。何度もやり直せるカリキュラムや週15時間のオフィスアワー(質問対応時間)を設けているのも、「一生モノの数学力」を身につけてもらうためです。
さらに、AIやIoTなどが進化を続けるこれからの社会では、数学の知識が今まで以上に必要になるといわれています。学問をより深め、生活をより豊かにすることができる数学力を、これらの授業で身につけることができます。

*基礎学力試験

教養部
教養部 教養部

卒業研究の大まかな流れをあらかじめ体験し、実際の卒業研究で力を出し切るために。

「リベラルアーツ実践演習A」では、4年次に取り組む卒業研究のおおまかなプロセスを体験できるため、「プチ卒業研究体験」と位置付けられています。自らテーマを決め、自分で調べ、先生方の前で発表する経験を通じて、実際の卒業研究でとまどうことなく取り組めるようにすることが目的です。
研究の題材として授業で取り上げるのは、アインシュタインが発表した「特殊相対性理論」です。その特徴的な項目について先生から説明があり、いくつかの物理現象とそれを表す公式が示されます。その中から興味を感じたものを学生は選び、自分が選んだ物理現象の特徴をうまく表すためのグラフを公式に基づいて考案します。その公式の「証明」までは求められませんが、その公式を「適切・正確に使うこと」が求められます。7週目に設定されている中間発表では、そのグラフはこのようなものになるだろうという予測を立て、ホワイトボードに必要事項を記述しながら、口頭で発表します。ここで間違っていても、不十分な点があっても、構いません。

ここから、最終の口頭発表に向けて、準備が始まります。最終口頭発表は、学内のほかの先生方も見学されます。このような点も卒業研究発表会と同じです。それだけ真剣に取り組むことが要求されます。
発表に必要なファイル、グラフ、口頭発表のシナリオを、先生の指導を受けながら作成します。この過程で、中間発表の段階での間違えと不十分な点の修正を繰り返し、できるだけ完成度が高い口頭発表にすることをめざします。

この授業では、学生に対して、自分の考えていることを「正確」に伝える説明を求めます。曖昧な表現を避け、順序立てて、理路整然と自分の考えを整理して人に伝えることのできる力は、大学でのさまざまな専門科目の学びに役立ち、卒業研究はもちろん、卒業後に社会人として生きるうえでも欠かせない力になるはずです。
教養部による、いわゆる一般教養科目として位置付けられている「リベラルアーツ実践演習A」ですが、授業を通じて「理路整然とした説明力」を培う指導は、実学教育そのものなのです。

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