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学ぶ意欲が燃え上がる 実学教育

情報学部 情報システム学科 情報ネットワーク専攻

情報演習D(コンピュータネットワーク)(3年次)

ネットワーク専用演習室で、心置きなく体験し、ネットワーク技術者へ。

今やネットワークは、産業、暮らし、教育など、あらゆる分野で現代社会を支え、我々の生活を便利にしています。だからこそ、もしネットワークにトラブルがあれば、我々の生活はたちまちストップしてしまいます。「情報演習D(コンピュータネットワーク)」では、このような時代において、ネットワークの「設計」と「設定」ができ、万一のトラブルの際にも的確な対応策を取ることができるネットワーク技術者としての基礎を身につけることが目的です。
実際のネットワークは、安易に停止させたり、再構築したりすれば他におよぼす悪影響やウイルス感染などの危険性もあります。そこで、この講義は、実社会において発生しうるネットワーク事故などを想定し、模擬的に再現できる環境が整えられた「ネットワーク専用演習室」にて学びます。この演習室では先生が意図的にネットワーク上に問題を発生させることができます。

学生たちは、1・2年次で学んだ知識や理論を生かして、2~3人でパソコンを3台使用し、ネットワークを「設計」し、ケーブルなどをつなぎます。次に、パソコンをどのように動かすのかを「設定」し、実際に通信します。正常に通信できない原因を学生たちは、段階を踏んでたどり、先生が発生させた問題を特定します。問題の想定を変え、この作業を繰り返すことで、それまで「点」でしかなかった知識や理論がつながり、初めてネットワークの全体像が見えてきます。さらに、「設計」「設定」「確認」についての、論理的なレポートをまとめます。こうして、技術だけでなく、的確に状況や原因を説明できる、ネットワーク技術者に不可欠の説明能力も磨かれます。
座学で身につけた知識と物理的にネットワークを構成する実習を統合的に学ぶことで、現代のネットワーク技術者に求められる基礎を身につけることができます。

情報ネットワーク概論(1年次後期)

情報ネットワークを「使う側」から、「提供する側」へ。

生まれた時からパソコンがあり、コンピュータに慣れ親しんで成長してきた現代の学生は、SNSもアプリも使いこなし、コンピュータに精通しているように見えます。しかし、そんな学生の多くには、実は足りていない部分があります。それは、ネットワークを使う際のエチケット(略して「ネチケット」)やマナー、モラル、ルールなど。「そんな当たり前のこと」と思うかもしれませんが、そういう知識が不足しているばかりに、知らない間に犯罪に巻き込まれたりする可能性も考えられるのです。
「情報ネットワーク概論」では、こうしたネットワーク社会のネチケットから情報ネットワークの専門的な知識や技術の基礎を学びます。
なぜ、情報ネットワークは、つながるのか? それを理解するために、ケーブルやコネクタで通信環境を構築するための方法から始めます。また、今、講義している内容は、具体的に社会ではどのような場所で使用されるのかを明確にし、イメージしやすいように配慮しています。
日常的に情報ネットワークを利用するとき、なぜつながるのかなど考える必要はありません。しかし、情報ネットワーク専攻で学ぶ以上は、なぜつながるのか、システムの中を熟知し、将来、情報ネットワークを使う側から、提供する側に立つことを意識して学ぶ必要があります。

情報ネットワークは、とても進化の速い世界です。この世界で生き抜くためには、まず確かな基礎とルールを身に付け、そしてアンテナを広げること。感度の良いアンテナで進化する業界の最新情報をキャッチし、確かな基礎でその進化を理解します。将来、ネットワークエンジニアとして活躍するために、最も基本となる意識と知識、そしてスキルの基礎を「情報ネットワーク概論」で身に付けます。

情報ネットワーク1・2(2年次前・後期)

社会を変えると期待されるネットワークの未来を実現するための、第一歩。

現在の世の中は、ありとあらゆるものがネットワークでつながっています。また、2020年頃には次世代通信技術5Gが実用化され、2030年には現在の仮想現実よりも高いリアリティが実現されるといわれており、ネットワーク技術はさらに飛躍的に進化すると考えられています。
しかし、「ネットワーク」は実際には目に見えないものであり、「ネットワーク」について理解するには、情報がどのような形で伝えられているか、アプリケーションとどうつながっているかを理解することが重要です。
このためまずは、情報がどのような形で送られるのか、その仕組みを理解しつつ、データが送られる様子を測定機器などによって視覚的に確認します。

必ず知っておく必要があるのは、「IPネットワーク」。これはコンピューター同士が通信をする際の手順などを決めた約束事でつながるネットワークのこと。さまざまな情報が、IPネットワークの仕組みで送られています。これら全体の仕組みを理解することが、今後、ネットワーク専攻で専門分野を学ぶ上での基盤となります。

授業は、座学と実習を織り交ぜて行われます。座学で学んだことを実習で確認し、次のステップへ進みます。学生は、当初はなじみのない用語などに戸惑いを隠せないようですが、自分が日常的に使っているパソコンを使った実習を通じて、徐々に理解が進み、さらにネットワークの深いところに興味が湧き、面白さが増してきます。
また、この授業で学ぶことは、そのまま「基本情報技術者試験」にも役立つ基礎となるため、多くの学生がこの試験に挑戦し、合格しています。

ネットワークは、精緻に組み立てられた知識をもとにしなければ、構築することができません。万一、ネットワークに問題が起きた場合、その原因を見極めるためには、そのネットワークがどのように動いているのか、全体を理解した上で、問題点をつぶしていく必要があります。基礎から丹念に積み上げた知識の中にこそ、問題解決の糸口があるのです。