アセンブラー

 CPUが実行するプログラムはマシン語(機械語)で、メモリーの中では単なる2進数のデータです。でも人間が機械語のプログラムを作るとき、2進数ではとても分かりにくいことになってしまいます。そこで意味が分かるような文字や記号を使うことにします。これがアセンブリ言語なのです。
 アセンブリ言語は機械語と一対一に対応しているので、CPUが違えばまったく違う書き方になってしまいます。一例として、基本情報技術者の試験で使われるCASLUというアセンブリ言語はこんな感じです。
  LD  GR0,A  (GR0レジスターにAをロードせよ)
  ADDA GR0,B  (GR0レジスターにBを加算せよ)
LDはロード、GR0は0番の汎用レジスター、ADDAは算術加算(Add Arithmetically)というように、2進数に比べたら分かりやすい表現になっています。しかし、このようにアセンブリ言語で書いたものはCPUは直接実行できません。ですから、これをマシン語に翻訳しなければならないのです。それをやるのがアセンブラーというプログラムなんです。なんだ、結局コンピューターが自分で翻訳するんじゃないかということなんですが…。
 最近はプログラマと呼ばれる人でもアセンブラーを使う機会はほとんどないでしょう。C/C++、JAVA、BASICというような言語を使いますよね。これらはCPUの構造を知らなくてもプログラムを書け、高級言語と呼ばれます。それに対してアセンブリ言語は低級言語というわけです。しかし試験では低級だからといって侮ることはできませんよ。--- Y.O.

→ IT用語 INDEX へ       → TOP へ

大同工業大学 情報学部 大石研究室