机上の理論や知識だけではなく、建築を学び、建築の仕事を志す上でも「実物」「本物」に触れることは、極めて重要です。また、それは本学の掲げる「実学主義」にもつながっています。校舎内のあらゆる部分にさまざまな材料・工法・構造が使用され、実際に目で見て、手に触れることができます。自分たちの興味や関心にしたがって、自由に主体的に学ぶ意欲につながります。
通常、エレベーターは筒の中を箱が上下し、外からはその動きや構造を見ることはできません。しかしX棟のエレベーターは、上から下まで全て露出されていて、その構造や箱が動く際のロープやワイヤーの動きもつぶさに見ることができます。また箱が着地する下は2mも掘り下げられ、エレベーターに必要となるスペースもリアルに理解できます。
通常、エレベーターは筒の中を箱が上下し、外からはその動きや構造を見ることはできません。しかしX棟のエレベーターは、上から下まで全て露出されていて、その構造や箱が動く際のロープやワイヤーの動きもつぶさに見ることができます。また箱が着地する下は2mも掘り下げられ、エレベーターに必要となるスペースもリアルに理解できます。
建築にはさまざまな素材が使用されます。木材や金属など、それらがどのような風合いや色、手触りを持っているのか、直接確かめることができるのが、この素材の壁です。3階ラウンジの壁面にあり、いつでも必要に応じて訪れて、確かめることができ、自分のめざしているインテリアや施主の要望に的確に応えられるような体験になります。
エレベーター同様、建物全体の空調をつかさどる機械の多くは、壁の中にあり、外から見ることはできません。X棟では地熱を利用した空調設備を持っていますが、その機械のほぼ全体を見渡せるのが、1階学生ロビーの透明な空調機械室です。地熱利用空調は最近では多くのビルで取り入れられるようになっており、ここではその実体を知ることができます。
エレベーター同様、建物全体の空調をつかさどる機械の多くは、壁の中にあり、外から見ることはできません。X棟では地熱を利用した空調設備を持っていますが、その機械のほぼ全体を見渡せるのが、1階学生ロビーの透明な空調機械室です。地熱利用空調は最近では多くのビルで取り入れられるようになっており、ここではその実体を知ることができます。
一般的に天井には、壁面などと合わせた仕上材が張られています。しかし、学生ホールや3階標準実験室などの天井には、仕上材が張られていないため、空調の配管、電気設備の配線などが丸見えです。電気設備などが高度に発達した現代の建築物の天井裏には、このように複雑な風景が広がっているのです。ビル建築設計などの参考になりそうです。