大同大学

『月刊なごや』2004年3月号より

テリー

「火星人って本当にいるのですよね？」

澤岡

「火星探査で生命の痕跡らしいものは見つかっていますが、高等動物がいる証拠はありません。」

テリー

「そんなことはないでしょう。探査機が近づくと火星人は穴の中に隠れるから見つからないのですよ。」

澤岡

「……………」

東京のラジオ局、ニッポン放送でのテリー伊藤さんと私の放送中のやりとりの一部である。本当のところ火星に生物はいるのか、いたけれど死に絶えてしまったのか。
これを調べるためにNASA（アメリカ航空宇宙局）は2機の探査車を火星に送り、現在、生命の痕跡を求めて活動中である。
火星は地球と同時に誕生した惑星である。太陽から見て、火星は地球の外側にあり、重力は地球の3分の1である。大気は100分の1気圧以下である上、主成分は二酸化炭素である。こんな環境下に高等生物がいるはずがない。しかし、世の中には常識が通じないことが結構あるものだ。
大昔、火星は地球と似た大気に包まれていたが隕石の衝突によって吹き飛んだという説がある。微生物なら生きているかもしれない。
赤い星、火星の表面はベンガラ（酸化鉄）で覆われている。多量の酸素があった証拠だ。むしろ、火星に生命がなかったと考える方が不思議なのだ。火星人がいたことを完全に否定することはできない。
テリーさんの言う通り、火星人が地下に隠れていて。人間が火星に行った時、会えたら本当にうれしい。

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