ISOとは国際標準化機構のこと。英米人はアイエスオーとかアイソと読みます。日本ではイソと読む人もいるようですが。
ISOは工業関係の国際的な規格を決めるNGO(非政府団体)で様々な基準を策定しています。開発途上の一部の国を除いて世界のほとんどの国が加盟していますから非常に強い力を持っているともいえます。日本のJIS、アメリカのANSI、ドイツのDINなどの規格も原則的にISOで決まったものに従っています。
ISOの規格で馴染み深いのはISOネジとか、写真の感度(昔はASA)でしょうか。でも、最近よく耳にするのがISO9000とかISO14000です。これらは、企業の品質管理や環境マネージメントに関する規格で、審査機関が企業などに対して認定・登録を行っています。
たとえば「ISO14001取得」などと謳っているいる企業があります。うちは基準にしたがった環境にやさしい会社ですよと言ってるわけですね。基準を守るのは当たり前なので、こんなことを胸を張って言うのも情けない話です。日本は本当に権威によるお墨付きが好きな国ですね。
ところで国際標準化機構は英語でInternational Organization for Standardization なんですが、これを略すと IOS !。なんで違うのでしょうか。それはいろいろな国の言葉ごとに略語がかわるので、ギリシャ語まで遡ってISOS(等しいの意味)からとったのだそうです。 --- Y.O. ---