昇順とか降順というのはソートの場合などに、データが小さい順に並ぶのか大きい順に並ぶのかを表す言葉です。英語ではascending order、descending orderです。
でも、これらの言葉は話し言葉としてはあまり使いませんね。普通は小さい順とか大きい順というのではないでしょうか。ただ、大きい小さいではやや不明確な場合もあります。「大きさの順」といった場合、大きさを基準にしていることは分かっても大きいものが先か後かわかりません。それで昇るとか降るというイメージの方が誤解が少ないというわけです。
ところで、日本語では昇順のことを「若い順」ということがあります。年齢なら若いが小さい数を表すので理解できますが、この表現を一般的な数量にまで使うことには何か違和感を感じませんか。「若い」は変な表現だけど昔から使われているのだから仕方がないか…と思っていたのですが、案外そうでもないようです。古い国語辞典をみると「番号が小さい」という意味が出ていません。
もうひとつの「若い」の問題は、反対語が分からないということ。大きい数を「古い」とか「老いた」とは言いませんからね。そしてとても戸惑うのは「日付が若い」という言い方です。若いって昔のこと?最近のこと?。数字で見れば古いほど若い、でも生まれた日の数字は若い人ほど若くないですね。 --- Y.O. ---