ソート

 ソートとは整列と訳されますが、データをある規則で並べ替えることです。たとえば、名簿のリストを会員番号順に並べ替えるとか、五十音順に並べ替えるということ。ソートはやってみると意外に大変で、面倒な割りにはつまらない仕事です。だからこそコンピューターにはうってつけの仕事といえます。
 コンピューターでのソートは、データの数が少なければどんなアルゴリズム(方法)でもあっという間に終わります。でもデータ数が増すとアルゴリズムによる差がはっきり分かります。単純なアルゴリズムでは、処理時間がデータ数の2乗に比例します。仮に100個のデータが0.1秒でソートできたとしましょう。すると、千個で10秒、1万個では1000秒(約17分)かかります。さらに10万個なら28時間。不明年金の5千万件ともなれば…、もう待てませんね。
 そこで、ソートのアルゴリズムは古くから大勢の人が研究してきました。バブルソート、選択ソート、シェルソート、…。その中で今一番速いとされるのが、その名の通りクイックソートというアルゴリズムです。データを2分して、さらに2分してと繰り返し、それぞれに同じアルゴリズムを適用するという巧みな方法です。これだと、先の10万個で28時間かかるというのも数分で終わるという程度の差になります。アルゴリズムの重要さを知る例として教科書によく出ています。 --- Y.O.

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