Q and  A 

質問  13   (7.2005)

天気予報で、気圧をあらわすのに「ヘクトパスカル」という単位が使われています。なんでしょう?パスカルは圧力の単位であることは知っていますが・・・。

回答

パスカル、Paは圧力のSI単位です。高等学校の物理、化学の教科書もPaを使うようになりました。ヘクト(=h)は100を意味する接頭語です。キロ(=k)が1000、センチ(=c)が0.01、ミリ(=m)が0.001を意味することと同様です。したがって、ヘクトパスカル(=hPa)は、100Paを1単位とした圧力の数え方ってことになります。
 しかし、ここで、さらなる疑問が湧くかもしれません。

なんで、ヘクトなの?他では、ヘクト・・・あまり使わないじゃないか。キロパスカル(=kPa)なら納得できるような気もするよ。何か、特別なことあるのかな。

という具合にです。もっともな疑惑です。実際、kPaは理工学ではよく使われています。では何故天気予報の気圧はhPaなのか?その理由は、以前、気圧はミリバール(=mb)を単位として表してきました。バールは100000Paのことです。したがって、1mb=100Pa=hPaとなります。ある時期にバールからパスカルへの単位変更をしたわけですが、それまで使用していた(蓄積してきた)データ数値を変えずに済ませたいという苦肉の策としてhPaが登場したと思われます。バールからパスカルに変えたのは、SI単位重視の流れに抗しがたかったためではないと推測します。変更は平成4年2月のことでした。

   1気圧=1013.25hPa=101.325kPa=1013.25mb

1013.25hPaより高い値であれば高気圧、低ければ低気圧ということですね。

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