コンピューターでファンといえば、冷却用のファンがありますね。普通のパソコンの場合、CPUの上に1つ、電源装置に1つ、そして本体ケースに1つと3つのファンがあります。さらに多い場合はマザーボード上にも、グラフィックカードにもファンがついていることもあります。
なぜこんなにファンが必要なのでしょう。それはICなどの回路を流れる電流が電気抵抗で熱を発生するからです。冷やさないと熱くなりすぎて壊れてしまいます。
でも本当にそんなに大電流が流れているのでしょうか。IC内部では1ミクロンより細い線を電流が流れるのですから、1本あたりの電流はわずかなものです。でも今のCPUには1億個を超えるトランジスターが入っています。その結果100ワット程度の電力を消費してしまうのです。100ワットの白熱電球を思い浮かべてください。それと同じ熱がCPUの小さいチップから出てくるのですからすごいものです。
それはさておき、計算するだけでなぜ電力がいるのでしょう。なにも動いたり光ったりしないのにエネルギーを使うって不思議だと思いませんか。これは非常に難しい問題なのですが、簡単に言ってしまえば「情報処理を行うには物質の状態変化が必要である」ということです。人間の脳にしても然りです。頭を使うとお腹が減るのです。 --- Y.O. ---