RAID (レイド)

 長年パソコンを使っている人なら一度はHDD(ハードディスク)がクラッシュした苦い経験があるでしょう。また、常日頃からHDDがもっと速く動いたらいいなあとは誰もが思うことです。そこで、2台以上のHDDを使ってその問題を改善するのがRAIDという技術です。
 RAIDの主な原理はミラーリングとストライピングです。ミラーリングとは、鏡に写すように同じデータを常に2台のHDDに書き込みます。これによって1台が故障してもデータが失われないというもの。またストライピングはデータを複数のHDDに分けて読み書きするもので、並列処理で速度を上げます。そして、それらの組み合わせ方によってRAID1、RAID2、・・・と番号が付けられています。
 かつては高級機に限定されていたこの技術も、今はごく普通のパソコンで利用できるようになりました。ミラーリングとストライピングを両方使うと4台のHDDが必要です。でも今ではHDDの価格も非常に下がっていますから、安全のためなら安いものだといえるでしょう。RAIDはRedundant Arrays of Independent Disksの略なのですが、Independent(独立の)のところがInexpensive(安物の)となっている場合もあり、まさにそのような使い方を指しているわけです。   --- Y.O. ---

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