●公害国会
1970年11月末に開かれた臨時国会のことで、公害問題に関する集中的な討議が行われたことから呼ばれた。政府は全国各地で問題化していた公害への対処には公害関係法令の抜本的整備が必要と認識し、公害対策基本法改正案をはじめとする公害関係14法案を提出し、そのすべてが可決成立した。このときの法体系整備のポイントは3つある。
(1)公害対策が経済優先であるという批判に対し、調和条項を削除し、国の基本姿勢を明確にした。
(2)水質汚濁では従来の指定地域での規制から全国規制し、規制対象物質を拡大し規制強化を図った。
(3)事業者の基準遵守の指導権限をほぼ全面的に地方に委譲し、上乗せ規制の規定を明確化して地方自治体の権限を強化した。