授業概要

 水の流れの基本的特性を学ぶ「水理学」の理解を深めるために、流れの基礎現象に関する設問を取り上げ、具体的な問題の解決につながる演習を行う。
 主な内容は、流れの基礎原理、静止流体の力学、管路の定常流、および開水路の定常流に関する設問とその解法である。
 授業では、「水理学」の復習にも力点を置き、問題を解くために必要な知識を整理した解説も行う。

授業計画

第1週 4月09日(水) ガイダンス・単位について
第2週 4月16日(水) 質量・重量・圧力の単位系と計算
第3週 4月23日(水) 側圧管による水圧の計算
   4月30日(水) 休日
第4週 5月07日(水) 水中の平面作用する水圧の計算
第5週 5月14日(水) 水中の曲面に作用する水圧の計算
第6週 5月21日(水) 連続式を用いた流量・流速の算定
第7週 5月28日(水) 中間小テスト
第8週 6月04日(水) ベルヌーイ式とピトー管等の原理
第9週 6月11日(水) オリフィス・堰の流量計算
第10週 6月18日(水) 層流・乱流の分類・抵抗則と平均流速公式
第11週 6月25日(水) 管路での摩擦・形状損失の算定
第12週 7月02日(水) 管路−貯水池系での流量・水圧計算(1)
第13週 7月09日(水) 管路−貯水池系での流量・水圧計算(2)
第14週 7月16日(水) 開水路の常流・射流の分類
第15週 7月23日(水) 期末試験
  ※試験(小テスト)はレポート課題の一部を参考に出題。

成績評価

 試験80%,レポート20%の総合評価

学習到達目標

1) 静止流体が平面・曲面に作用する圧力および作用点を計算することができる
2) 連続の式やベルヌーイの式が理解できる
3) 摩擦損失や形状損失を式で表現できる
4) ベルヌーイの式などを使って管路や堰の問題を解くことができる
5) 開水路における流れの特徴(常流と射流)が理解できる
6) 層流と乱流の違いが説明できる

教 科 書: 「水理学」 玉井信行ほか共著(オーム社)
             講義「水理学」でも指定.
       このほか問題集等の資料を適宜配布する。次回以降も持ってくること。
参 考 書 :「絵とき 水理学」 国澤正和ほか共著 (オーム社)
       「基礎水理学」林 泰造著(鹿島出版会)

教育・養成目標: 教育目標A社会基盤施設デザイン能力:90%,養成目標B情報活用能力:10%


文責: 鷲見哲也
作成日 2006.7.5