ペンシルパズル

・ペンシルパズルってなに?
 雑誌に出ているような紙と鉛筆だけでできるパズルです。クロスワードパズル、お絵かきロジック、数独、シークワードなどいろいろあります。これらの中でクロスワードパズルのように多くの言葉や知識を使うものは、コンピュータにとっては苦手です。それに対して、お絵かきロジックや数独のように理詰めで解けるものはプログラムが作りやすいでしょう。

・数独
 ナンバープレイス(ナンプレ)とも呼ばれるパズルで、歴史はかなり古いようです。一般に知られるようになったのは雑誌「パズル通信ニコリ」が数独と命名してからです。海外でもsudokuとして楽しまれています。数独は下の図のように9行9列のマスに数字を入れるパズルです。ところどころ既に数字が入っていますが、残りの空欄にも1以上9以下の数を入れます。入れ方の規則は、
  同じ行に同じ数字が2個以上あってはならない。
  同じ列に同じ数字が2個以上あってはならない。
  3行3列ごとのブロック(太線枠)の中で同じ数字が2個以上あってはならない。
という3つです。この規則の同じ数字が行、列、ブロックでひとつしかないということから「数が孤独だ」→「数独」と名づけられたそうです。
 さて、解き方は、これらの条件を考えると、1種類の数字しか入らないマスがあるはずです。そうすると次に別のマスが決まって…、とすべてのマスの数が決まっていきます。

 → この問題の答え

 以上の解き方は正統派の問題の場合の話です。でも、単純に理詰めで数を次々と決定できないこともあります。つまりどのマスを見ても、入れる数の候補をひとつに絞れない場合です。そのときは、それぞれの候補の数について暫く先まで考える必要が出てきます。パズルという意味ではこの方が面白いと思いますが。
 ところで数独に関しては未解決の問題がひとつあります。それは「解が1つに決まる問題のヒント数は最少でいくつ必要か」というものです。今のところ17が求められていますが、16以下は見つけられていません。17が最少であるという証明もないようです*。下の図は、ヒント17個の例です。これはGordon Royle氏のMinimum Sudoku(http://people.csse.uwa.edu.au/gordon/sudokumin.php)というサイトから引用させていただきました。

*2012年1月,アイルランドのUnivercity College DublinのGary McGuire氏により証明の論文が出されました.








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大同大学 情報学部 大石研究室