CC

 メールで本来の宛先以外の人にも同じ物を送りたいとき「CC」を使いますね。日本語では「同報」でしょうか。仕事仲間にも,この人にこれ送ったよと伝えたいときなどに使いますね。このCCですがカーボンコピー(Carbon Copy)の略だということはよく知られています。でもそのカーボンコピーの実物を知らない人も案外いるようです。
 カーボンコピーは伝票などを手書きするとき,カーボン紙を下に敷いておけばそのままコピーが取れるという仕組みです。技術的には200年も前からある物だそうです。たしかに単純で,紙に炭素紛を付けただけ。ただ粉が落ちないように蝋や油で固めてあります。
 えっ,最近はカーボン紙がなくても下に写る紙があるよ! そうです。これをノーカーボン紙といいます。これにはマイクロカプセルに封入した薬品が塗布されています。筆圧でカプセルが壊れると色が出るという仕組みです。カーボン紙がなくても使えて便利ですが,欠点は耐久性がないことで長期保存には向きません。
 ローテクのカーボン紙。ITと関係なさそうに思えても実はまだ需要があります。そしてカーボン紙を使えるプリンターといばドットインパクトプリンターですね。これも現役で販売されています。  --- Y.O. ---


→ IT用語 もくじ

      → 大石研究室TOP へ