5ボルト

 デスクトップパソコンは家庭のコンセントから電源をとって動いています。つまり100ボルトの交流。でもパソコンの中で使う電気は交流ではなくて直流で、しかも電圧はずっと低い5ボルトか12ボルトが標準的です。
 このように交流を直流にして電圧を下げるのが「電源」と呼ばれる装置です。パソコンの中では最も大きくて重い部品なんです。そこからはコンピューターのいろいろな装置に電気が送られるのですが、その電圧の多くが5ボルトを採用しています。
 なぜ5ボルトなんでしょうね。多分、パソコンが登場する以前からIC(集積回路)の電源の規格が5ボルトだったということからきていると思われます。それじゃICの5ボルトはなぜ?といわれると、そのくらいが回路を動かすのに適していたからってことなんでしょう。
 それで、この5ボルトという電圧はUSBの電源にもまわされます。パソコンにUSB接続する機器で小型のものは電池もACアダプターもないものが多いでしょう。それはパソコン側から電気を送るからなんです。
 USBの差し込み口には普通USBメモリーなどをつなぐのですが、単に5ボルトの電源として使うなら、電球をつないでも、モーターをつないでも構わないわけです。それでUSB端子を使ったランプだとか扇風機のおもちゃなどが売られています。ただ、大きなパワーは取り出せませんからとても小さいものしか使えませんけどね。 --- Y.O. ---



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