サムネイルとは、写真などの一覧のために画像を小さいサイズにしてサンプル表示するものです。通常はその縮小画像にリンクが張ってあり、クリックするとフルサイズの画像が表示されるというようになっています。画像はファイル名や文字の説明だけでは内容がわからないので、縮小画像だけでも目的の画像を探すには助かります。Windowsのファイル表示でも、ファイル名だけでなく画像を縮小したアイコンで示すことがありますね。
サムネイルは英語でthumb(親指)のnail(爪)という意味で、親指の爪ほどの小さいものということなんでしょう。確かに親指の爪ほどの大きさですが、なぜ親指なんでしょね。小指じゃだめなのかな。
そう考えてみると、欧米では親指=小さいものというイメージが定着しているようです。すぐに思い浮かぶのがアンデルセンの童話の「親指姫」です。でも、アンデルセンは親指姫を書くときに、以前から伝わる民話の「親指トム」を参考にしたといわれています。
「親指トム」はイギリスに伝わる話で、アーサー王の時代を舞台にしていますから5〜6世紀までさかのぼるかもしれません。それほど古くから親指は小さいものの代名詞になっていたのでしょう。
日本で似た話を探すなら「一寸法師」ですね。親指も一寸(3cm)とちょっとですから西洋的には「親指法師」となるのでしょう。 --- Y.O. ---