キャッシュというのは記憶装置のデータを読み出すとき、頻繁に使われるデータをさらにアクセス速度の速い記憶装置に溜めておくこと、またはそのデータのことをいいます。そうすることによって読み出し時間が短縮されることになりますね。たとえば、ハードディスクからの読み出しはメモリーからの読み出しに比べるととても遅いものです。ですから何度も使うデータはメモリーにコピーしておいて、そこから読み出せばいいわけです。
これは、ディスクとメモリーに限ったことではなく、アクセスの遅い装置と速い装置の間ではよく見られる方法なんですね。たとえば、同じようなことがメモリーとCPUの間でも起こります。そこでCPUとメモリーの間、あるいはCPUの中に速い記憶場所を用意してアクセスを速くしようということです。
ネットでのウェブのアクセスでもそういうことが起きています。この場合は相手のサーバーからのデータを自分のハードディスクとか近くのサーバーのディスクにキャッシュするといいます。
ところで、キャッシュというと「現金」と何の関係があるのかなと思いませんか。いいえこのキャッシュは cache で現金の cash とは違います。スペルから分かるようにフランス語から来た言葉で、元の意味は「隠し場所」なんだそうです。
だとしたら、キャッシュのデータは隠しているってことでしょうか。別に悪いことじゃないから隠さなくたっていいと思いますが. --- Y.O. ---