CAM

 CAM といったら何を考えますか。辞書で最初に出てくるのは機械の「カム」。つまり回転運動をいろいろな直線運動に変える部品です。でもコンピューター関係と限定するとComputer Aided Manufacturing(コンピューター支援製造)のキャムではないでしょうか。
 これは1960〜70年代に、CAD(Computer Aded Design)とセットになて CAD/CAM という表現がよく使われました。最初、CAM は機械の動きを数値制御するNCのようなものを指したようですが、次第に生産全体をコンピューターで管理することも含むようになり、さらにはコンピューターを使うことが当たり前になってしまうと CAM という言葉自体が使われなくなってしまいました。
 ところで、機械の「カム」とコンピュータの「キャム」は表記が違いますね。英語の辞書では同じ発音なんですけど。どうしてでしょう。これら以外に最近はインターネットで使うWeb-CAMという言葉も聞かれます。この場合は Camera の略でウェブカムです。カメラについては昔から映画のものはキャメラと呼ぶ人もいたようですが、普通の写真機(古い!)をキャメラといったら「明治時代か!」っていわれそうです。  どういう規則かわかりませんが、一旦日本語化すると、今度は簡単にはかわりません。キャリアのことをカリアというと変だし、キャラメルとカラメルは別のものを意味します。英語を最初にカタカナ表記する人って責任重大なんですよ。--- Y.O. ---



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