PPM というと汚染物質などの濃度を表すときに使うのを思い出しますね。これは百万分率(Parts Par Million)のことで、百万に対していくつかという割合を示します。パーセントというのも本当は Parts Per Cent なのですが、最初の Parts がとれてしまったのです。
さて、コンピューター関係で PPM というと別のものがあります。まずは、データの圧縮で PPM というアルゴリズムがあります。これは Prediction by Partial Matching の略。Predictionとは予想という意味で、これまでのデータの並びから次のデータを予測しながら圧縮する方法です。出現確率に差があればハフマン符号化などで効率的に圧縮できます。
もうひとつよく聞かれる PPM はプリンターの印刷速度を表す言葉です。Page Per Minute つまり1分間に何ページ印刷できるかですね。プリンターのカタログにはこの数値が書いてありますが、場合によってかなり違いがありますから条件を確認しておく必要があります。とくにインクジェットプリンターの場合は、文字と写真では速度が相当違います、また写真の質や用紙によっても PPM は変ります。
それに比べると、レーザープリンターは印刷内容による差は小さいようです。ただ、機種によっては節電のために待機状態になると復帰に時間がかかって、実質の PPM が非常に小さくなることもあります。急いでいるときにどのくらい早く出せるか、カタログにはそんな数字も欲しいものです。--- Y.O. ---