カレントドライブ

 Windows や MS-DOS ではハードディスク、CD-ROM、USBメモリーなどの記憶装置をドライブとして認識します。それを区別するのがドライブレターでしたね。それで、今、操作の対象となっているドライブをカレントドライブといいます。
 コマンドライン(DOS窓)で作業をする場合は自分からそのドライブに移動して、その中で作業するというイメージです。そのとき、自分が今どこのドライブにいるのかが非常に重要になるのです。
 カレントドライブ(current drive)の current とは「流れ」という意味です。また流れは流れでも「流行」という意味もあり、それから「今はやりの」、「今の」という意味でも使われます。
 このようにコマンドラインではカレントという考えが欠かせません。ところが、Windowsのエクスプローラなどでは、あまり意識する必要はありません。それは、マウスでドライブを簡単に変更できたり、ドライブやその中身が鳥瞰図のように上から見えるためです。また操作対象(ファイルなど)をドライブと切り離した概念で捕らえることもその理由でしょう。マイドキュメントはマイドキュメントであって、普通はどこのドライブにあろうと関係ないことです。
 ただし、ハードディスクが壊れてファイルが読めなくなったなどということが起こると、やっぱりドライブが何かは必要になるんですね。実体は実体であることを忘れてはいけないのでしょう。--- Y.O. ---



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