配列

 ごく普通の言葉なのに専門用語で使われるとぜんぜん違う意味になるものがあります。普通「集合」とは集まること。でも数学ではなかなか難しい概念ですよね。「配列」というのも普通は、順序をつけて並べるという意味ですが、プログラム言語ではデータ構造を表す言葉です。
 というと難しく聞こえますが、番号つきのデータと思えばいいでしょう。数学では数列をa1,a2,…anなんて表しますね。それと同じことをC言語やらJAVAやらBASICで扱うのが配列です。英語の array の訳語です。
 さてプログラム言語では配列はデータを記憶するものですから、物理的にはメモリーの中に記憶場所を決めておいてそこにデータを出し入れします。そこで問題になるのは何個分使うか、いいかえれば番号は何番まで使うのかということです。最初から決まっていればメモリーの確保は楽ですが、途中で増やすというのは結構面倒です。
 それで個数を一度決めたらずっと固定という考え方が多いのですが、中には後からいくらでも増やせるというのもあります。でも、何度も変更しているとメモリーの整理が必要になってきます。これはガーベージコレクション(ごみ集めの意味)といって厄介な問題です。昔の遅いコンピュータではガーベージコレクションのためにコンピュータが何分も黙り込んでしまうということもありました。さすがに現在のコンピュータではそんなことはありませんが。--- Y.O. ---





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