光学とは光の性質やその応用技術を研究する学問です。英語ではoptics、形容詞はopticalになります。sを取っただけのopticだと「視力の」や「めがねの」という意味です。コンピュータ関係ではOCR(Optical Character Reader)は光学式文字読み取り装置です。また、CDやDVDは光学ディスクと呼ぶこともあるし、光ディスクと呼ぶこともあります。そうすると光学の「学」は要るのでしょうか。
ディジタルカメラでディジタルズームに対して光学的ズームという言葉があります。この場合はレンズを動かして焦点距離を変えるという光学の技術を使っているので「学」があった方がいいのかなという気はしますね。でもDVDは光ディスクでいいんじゃないでしょうか。逆に英語のoptical fiberは直訳の光学ファイバーとは言わず光ファイバーというのが普通ですね。この辺は最初に訳語を作る人の匙加減なのかもしれません。
他の学問で考えると化学の技術を使っているので化学肥料。ただこの場合、化と学は切り離せないので化肥料とはいえません。反対に力学の理論なんか使っていなくても力学的バランスなんて表現があります。さらに経済学上と経済上あるいは数学的と数的ではまったく意味が違ってくるでしょう。
「学」が要るか要らないか、これを研究するのを「学学」という…わけはないですね。--- Y.O. ---