COM というのはいろいろなものの略語として使われます。まずはコミュニケーション(communication)の略。たとえばパソコンの端子にCOMポートというのがあります。これはシリアル転送で機器間の通信をするものです。ただし、最近はほとんど使われないレガシーになっています。
もうひとつよく見るのが URL のサブドメインを表す .com ですね。これはコマーシャル(商用、commercial)の略で、主にアメリカ国内の会社が使っています。.com の付く URLが非常に多いので、ドットコムというのが WWW の代名詞になったり団体の名前に使われることもあります。「なかよしドットコム」とか。
その他、コンピュータ用語辞書で出ているのが、Computer Object Model です。これはマイクロソフト社のソフトウェア間の連携に関する技術ですが、一般にはあまり知られいないようです。さらに英語の辞書を見ると Computer Output Microfilm などもありますが、これも日本ではほとんど通じないでしょう。
英語の接頭辞としての com は「共に」という意味があります。community,common,company などがそうですね。一部は con にも変化して使われるので com や con で始まる単語がいっぱいあります。あなたも英単語の勉強で、コンなんとかというのに悩まされた経験がありませんか。--- Y.O.
大同工業大学 情報学部 大石研究室