テレタイプ

 テレタイプとはテレックス端末や大型計算機の入出力装置として使われた電動式タイプライタです。テレックスというのは文字情報を送って紙に印字して見るという通信方式です。これは文字コードを送るディジタル通信の一種ですが、歴史はコンピューターより古く、1930年代にさかのぼります。そしてインターネットが普及する直前まで使われていたといいますから、非常に息の長い技術だったわけです。昔の映画を見ると新聞記者がテレックスで原稿を送るというような場面がよく出てきますよ。
 そしてテレタイプはコンピューターの端末としても使われたのです。ハンマーがバチンバチンと大きな音を出してロールペーパーに印字しました。また入力用のキーボードは押し込むのにかなり力がいるものでした。記憶媒体としてはよく使われていたのは紙テープです。紙テープに直径1mm程度の穴を並べてあけてディジタルデータを記録するのです。
 そんなテレタイプも今や博物館でないと見られなくなってしまいましたが、その略語であるTTYという言葉はUNIXのデバイス名(文字を表示する仮想的な端末)として今でも残っています。--- Y.O.

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大同工業大学 情報学部 大石研究室