トラヒック

 トラヒックというと 「トラフィックのこと?」と聞き返されそうです。それはさておき、トラヒックとはインターネット、LAN、電話回線などの回線利用量あるいは送られる情報量のことです。回線を道路に、パケットや通話を自動車と考えればトラヒックは交通量ということになります。英語の「Traffic」は交通というのが本来の意味です。
 道路と同様に、コンピュータネットワークでもトラヒックの量は大きな問題です。トラヒックが多いと渋滞します。つまり待ち時間が長くなって、ウェブを見ていてもイライラさせられることが多くなるわけです。
 ところで、あえてトラヒックと書いてきましたが、これは電気通信業界で古くからトラヒックと用語が決められていたためです。たとえばトラヒック理論というものがあって、通信工学では必ず出てきます。学術用語にまでなってしまうとなかなか変えられないのでしょう。
 でも、さすがにコンピューターの話をする場合はトラフィックと発音するのが一般的になっています。トラヒックと書いたり言ったりするのには抵抗を感じますよね。これと似たもので、テレホンカードがあります。これもテレフォンではなくてテレホンが正式な名前なんです。トラヒックと同じようにFの発音をHに変えてしまっているわけですが、トラヒックほどは違和感を感じないのではありませんか。なぜなのでしょうね。 --- Y.O.

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