キータッチという言葉には、2つの異なる意味があります。ひとつは単純にキーに触れることで「少ないキータッチで操作ができる」というような使い方。もうひとつは、「キータッチがとてもソフトだ」という言い方で、これはキーを押した感触を表現しています。
英語としてどっちなのかと調べてみると、「key touch」という言葉はほとんど使われていません。どうやらキータッチは和製英語のようですね。
ところで後者の意味のキータッチは、毎日キーボードにを触る人には重要でしょう。ひと押しごとに「カチッ」とスイッチを押している感じのあるもの、ほとんど抵抗なく「フニャッ」と押せるものなどいろいろです。あなたはどんなキータッチが好きですか。
それから、音も無視できません。傍で聞いているには静かなキーボードがいいと思われますが、打っている本人には若干の音が必要です。これもキータッチの一部といえます。
かつて汎用機(大型計算機)の時代にはパンチカードを使っていましたから、キーを押すと「ガシャン」と紙に穴を開ける音がしました。その後カードがなくなった後も、キーを押すといちいち「ピッ」という電子音を出す端末が使われました。今から考えると、なぜこんなに騒々しいキーボードを作ったんだろうと思ってしまいます。当時は、キーの一打一打に今より重みがあったということなのでしょう。 --- Y.O. ---