β版

 β版とはソフトウェアの製作段階で、製品版の直前のバージョンを意味します。それだけでなく、β版は重要顧客などに範囲を限定して無償で公開され、性能や使い勝手を評価されるものでもあります。
 ソフトメーカーは製品にバグが残らないように検査を行っていますが、完璧にするのはとても難しいことです。そこでβ版には多くのユーザーに使ってもらってバグを洗い出すという目的もあるのです。新製品をいち早く使ってみたいユーザーと、デバグの精度を上げたいメーカーの双方にとってメリットのある方法だと言えるでしょう。ただし、β版は完成品ではありませんから、ユーザーが使う場合は自己責任でということになります。
 ところで、β版があるならα版もあるのでしょうか。あまり耳にしませんが、α版もあります。これは開発のもう少し早い段階で、使い勝手への要望などを受け入れる目的があるようです。
 α、βときたら次はγ版というのは・・・?これは正式用語としては無いようです。β版の次は製品版ということですが、Windowsなどではβ1、β2とβ版を何度も出すことがあります。  --- Y.O. ---

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