アーカイバ

 アーカイバ(archiver)というと、LhaやZipのようなファイルを圧縮するソフトを意味して使われることが多いようです。でも、これはちょっと誤解を招きそうです。アーカイブ(archive)の元来の意味は、公文書資料館のように記録を保管しておく場所のことです。放送局が昔の名作ドラマなどを再放送するときアーカイブといっているのは、資料室に保存されているフィルム(ビデオ)ということなのでしょう。
 そこからコンピュータのアーカイバというのも、いくつかのファイルをまとめてひとつのファイルとして保存するものなのです。保存されたものはアーカイブファイルまたは書庫と呼ばれます。ですから、アーカイバは圧縮とは直接関係がありません。
 でも、圧縮という技術が間単に使えるようになると、どうせまとめるなら小さくした方がいい、ということになりますよね。また、圧縮する場合でも、圧縮したファイルがバラバラにできると管理が不便だということもあります。
 それで、結局はアーカイバと圧縮ソフトは一体化してしまったというわけです。それでもLhaやZipには本来のアーカイバとして、無圧縮モードというのもあるんですよ。敢えて使う機会は少ないと思いますが。  --- Y.O. ---

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