コロン

 もちろん「:」のことです。コンピュータ関係でも、いろいろな場面で出会います。一番重要なのはWindowsやDOSでの「A:readme.txt」というようにドライブレターとファイルの区切りを表すものでしょう。その他にプログラム言語ではラベル(見出し)の後ろにつけるものがあります。これは普通の文書でも「日時:2月3日正午」などと書くのと同じ使い方ですね。そのほかに、pascalの代入の「:=」、prologの規則定義の「:−」などコロンと他の文字を組み合わせたものがあります。これらはちょうどいい記号がないので使ったという感じもしますが、それでも:の前のものを後ろで説明するという意味では共通しているのではないでしょうか。
 コンピュータに限らずコロンが最もよく使われるのは時刻です。ディジタル時計でなくても3:45のように書くことは極あたりまえです。でも私たちがコロンを学校で始めて習ったのは時刻ではありません。そう、比を表す記号です。2対3を2:3というように。でも、中学、高校と進むと比は分数で表すようになるので、コロンも出番が減ってしまいます。
 もともと日本語にはない記号でよくわからないところがあるし、コロンとそっくりのセミコロン(;)もあって、それらを使い分けるのはちょっと難しいようです。  --- Y.O. ---

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