マクロというのは様々な場面で使われる言葉です。たとえばエクセルやワードで一連の操作を記録しておき、ワンタッチで自動実行させる機能がそれです。それを記述するVBAはマクロ言語と呼ばれます。さらにそれを悪用したウィルスがマクロウィルスです。
アセンブリ言語ではいくつかの命令をまとめてひとつの単語に置き換える機能がマクロ、またC言語では特定の文字列を別の文字列に置き換える機能をマクロといいます。置き換えるということが共通点のようです。
しかし、マクロ(macro)といえばミクロ(micro)に対する言葉ですから「大きい」という意味があります。写真での拡大撮影のマクロレンズ。大局的視野で考えるマクロ経済学など、「大きい」という意味がはっきり分かりますね。でもコンピュータのマクロでは「大きい」という意味がピンと来ないのではありませんか。
コンピュータにおけるマクロは英語でもmacroですが,よく調べるとmacroinstructionが略されたものだと分かります。直訳すれば「大きい命令」。なるほど、複数の命令をまとめてひとつの命令として実行するのだから「大きい命令」なのでしょう。 --- Y.O. ---