デコーダー(decoder)は、符号化された信号をもとに戻すもので、ソフトウェアであることもありハードウェアであることもあります。
たとえば音楽や映像信号が圧縮されてMP3とかAVIという形式で保存されているとします。これらはそのままでは聞いたり見たりすることができません。一旦デコードして元の信号に戻さなければなりません。また暗号化したデータを複号するものもデコーダと呼びます。
デコードはcodeに接頭辞のdeがついたものです。これは、デバグ、デフラグ、デフロスト(解凍)、デガウス(消磁)などと同じで、「取る」とか「元通りにする」という意味を表しています。
ところでデコーダの反対語はエンコーダー(encoder)、これは符号化する方のソフトやハードです。ソフトとしてのデコーダーやエンコーダーは、日ごろ頻繁にお世話になっているはずなのに、あまり意識することはありません。それは必要なものは大抵はじめからパソコンに入っているからです。以前はちょっとした映像や音を聞くだけのために外国のサイトからデコーダーをダウンロードするなどということがありました。そんな手間がなくなったというのはうれしいことです。 --- Y.O. ---