エイリアス(alias)というのは日本人には馴染みが薄い英単語ではないでしょうか。辞書を引くと「別名」、「あだ名」とありますが、なんだかピンときません。でも、エイリアスはコンピューター関連ではあちこちで出てきます。
まずはUNIXでコマンドに別名を付ける機能があります。本来の名前より短い名前を付けて入力の手間を省いたりできます。Mac OSでは、ファイルやフォルダの分身をデスクトップに置く機能をエイリアスと呼びます。これはWindowsならショートカットですね。
他にも、A/D変換で、サンプリング周波数が低すぎる場合に、再生信号に嘘の信号が現れることをエイリアス現象といいます。これも元の信号の高域成分が本来と違う別の周波数帯に影のように現れてしまうものです。
正体はひとつだが、呼び方や見え方が違う、というのがエイリアスなのでしょう。エイリアン(alien)も同じ語源からきているそうですが、外国人や宇宙人は「分身」なのか「異人」なのかどちらでしょう。 --- Y.O. ---