パソコンの特定の部品やソフトウェアを組み合わせたときに正しく動作しないことがあります。本来は正しく動くはずだし、他社の製品となら何も問題がないのに、その組み合わせだけ問題が起こる。これを「相性が悪い」と言います。動くはずのものが動かないのはユーザーとしては迷惑な話ですし、メーカーの責任問題でもあります。それなのに相性問題が起こるのはなぜでしょう。
主な原因は「規格」の漏れや自由度です。A社製品もB社製品も、共通の規格を完璧にまもって作られているとします。ここで規格に不備があったらどうでしょう。起こりうるすべての事態を規格が規定していないと、A社とB社の製品の作り方が違ってくることがあります。
こうなると,これはメーカーの責任とは言えなくなります。規格が悪い!といっても規格は急には改めてもらえません。あとはメーカーや販売店の良心に期待するしかありません。メーカーは「動作保障」の情報を流したり、親切な販売店では相性の悪い組み合わせで販売しないようにしています。
でも,逆に「相性」が責任逃れに使われることもあります。本当は故障であったり、接続方法が間違っているのに「相性のせいだ」などと言われたら、素人としては反論できなくなってしまいますよね。 --- Y.O. ---