三原色というとRGB(赤、緑、青)がよく知られています。ディスプレイ上の色はこの加算混色でいいのですが、印刷の色は減算混色で考えなければいけません。この場合の三原色がCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)です。加算混色の色に比べるとイエロー以外は馴染みの薄い名前ですね。シアンは明るい青で青酸(シアン)化合物の色、マゼンタは明るい赤紫で、その名は染料が作られたときにイタリアで起こった戦争の激戦地からきています。
加算混色は色を混ぜると明るくなるのに対して減算混色は混ぜると暗くなります。理論的にはCMYを3色 全部混ぜると黒になるのですが、現実の染料では真っ黒にはなりません。そこでプリンターでは黒の染料を別に用意して4色のインクを使います。この方式をCMYKといいます。
さてここで黒が「K」? Kは何の略?と疑問に思いませんか。「KURO」のKじゃないことはわかりますよね。ほとんどの本にこの説明がありません。多分著者も知らないからだと思います。調べてもなかなかわかりません.
それでも一番ポピュラーな説がBLACKの最後のKというもの。もうひとつはKey Plateからきているという説です。Key Plateとは19世紀の印刷業者が色を見比べる基準として使っていた黒い板だそうです。黒が基準色ということだったのでしょう。 --- Y.O. ---