ハッカー

 「ハッカー」っていい人?悪い人?と聞いたら、大抵の人が悪い人と答えるでしょう。つまり技術的知識を悪用してネットワークのセキュリティを破ったりウイルスを作ったりする人を思い浮かべます。
 しかし、もともとハッカーとは、コンピューターに詳しく、普通の人にはできないようなこともサラリとやってのけるスゴイ人を指す言葉でした。一般の単語としての「hack」には「叩き切る」「うまくやり抜く」という意味がありますが、後者の意味なのでしょう。でも、こういう人の中には、自分の技量を顕示するために違法行為に及ぶ者が現れてきました。それが今のハッカーにつながります。
 ちょっと前まで、「ハッカーは悪くない、悪さをするのはクラッカーと呼ぶのだ」とハッカーを擁護する声もありましたが、今ではハッカーをいい意味で使うのはむしろ混乱を招くだけでしょう。
 コンピューター関係では、ハッカーのように意味が変わって広がってしまった言葉がいくつもあります。一番わかりやすいのは「ホームページ」です。もとは、ホームになるページということで、ブラウザのホームポジションのページか、ウェブサイトの入り口のページという意味でしたが、いまではウェブサイトそのものを指す言葉になっています。今さらもとの意味に戻せません。言葉ってそんなものなのでしょうね。   --- Y.O. ---

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