舟橋 慶祐 准教授 [Keisuke FUNAHASHI]

プロフィール

学歴
平成11年 名古屋芸術大学 美術学部デザイン科 SD専攻 卒業

学位
学士(美術)

現在までの経歴
家具メーカー、プロダクトデザイン事務所を経て
平成20年 プロダクトデザイン事務所KEISUKE FUNAHASHI DESIGN 設立
平成31年 大同大学 情報学部 情報デザイン学科 着任

現在の研究テーマ

「プロダクトデザインの広がり」をテーマに、三次元CADやデジタルファブリケーション(3Dプリンター、CNC切削機など)を活用したデザインの研究を行なっています。三次元CADは、独創的なカタチを数値化することで設計や製造部門との溝を埋めるだけではなく、自身が設計に関与することも可能であり、デザイナーの「職域を広げた」と言えます。また、プロダクトデザインの対象分野は拡大の一途をたどっていますが、まだデザインを必要としている隙間商品や社会問題があると考えます。そのような分野の探求にも取り組みたいと考えています。

研究テーマの魅力

デジタルファブリケーションの普及は「ものづくり」の世界を劇的に変化させました。私自身も3Dプリンターを試作品製作だけではなく、量産品に使用する研究開発をしています。これまでは熟練の職人しか不可能であった原型製作や木材加工も、機器を活用することでデザインしたカタチを忠実に具現化することが可能になりました。三次元CADは手抜きや間違いが許されない、より高精度なデータ作成を求められます。その精度を追求する姿勢と、高難度のデータを完成させた達成感は生徒の「自信」につながります。

力を注いでいること

本学は三次元CADソフトやデジタルファブリケーション機器がとても充実しており、それらを駆使した多彩な授業を展開しています。前身が工業大学ということもあり、毎年多くの生徒がCAD設計関連の企業へ就職していますが、「設計力のあるプロダクトデザイナー」「造形力のあるエンジニア」といった、デザインと設計を横断できる能力を持つ人材育成に注力しています。

MESSAGE

在学生へのメッセージ

大学から与えられる情報だけではなく、展示会やショップに足を運ぶ、コンペティションに参加するなど「能動的に動く」ことを大切にしてください。自らの意思で行動して経験したことは、必ず知識や技術として蓄積されます。四年間で自分が得意なことを一つでも多く見つけてください。その「自信」さえ備われば、あとは夢に向かって勝手に体が動き出すでしょう。

受験生へのメッセージ

「絵や工作が苦手だからデザイナーになれない」ということはありません。課題制作を行う中で徐々に上達しますし、現在では三次元CADや機器類の支援を受けられます。新たなアイデアで「人や社会に貢献」する気持ちがあれば、どなたでも志望していただける職業です。在学中の作品が商品化になった事例も数多くあります。私たちと共に充実した四年間を過ごしましょう。