「書文字」
文字のデザイン的要素を生かした作品の制作(主に書文字)、および、デザイン書道を用いた媒体について研究・制作をしています。
人間の内面に潜んでいる感性を作品を触媒として引き出し、自己の知られざる内面の琴線に触れることで、個々が思い描く以上のより豊かな方向へと誘導していくこと。クライアント(依頼主)のアイデンティティ確立の一端を、少しでも担っていきたいと考えて精進しています。
また、文字はとても重要なデザイン要素の一つであり、デザインの鍵となる大事な役割を担っています。文字をビジュアル素材の一つとして大胆にイラスト風に加工したり、情報を1つに集約した企業のロゴマークをデザインしたり。デザインするだけではなく、なぜそのデザインにするべきであったのかを論理的に説明できること、また、「デザインで解決できることは何か」を常に深考するためのツールとしての文字の研究は、飽きることがありません。
店舗の文字やパッケージの文字など、いたるところに筆文字は溢れています。
もちろんインテリア書としての作品も然り。力強く大胆に書いたものから、繊細さを追求したものまで、感覚的な情報を盛り込み、様々な感性をストレートに表現することができる。
それが筆で書いた文字の得意とするところです。人間として生まれてきたからには、感情を表現するという作品を生みだすことそのものの行為に、大変魅力を感じています。
渡部研究室では、文字をデザイン素材としたビジュアル表現やロゴマーク等の制作をおこなっています。
また、文字そのものをデザインするタイポグラフィ制作、フォントを使用したポスターや小型グラフィックの制作、さらに、文字を使用したCIやVI計画の提案、webへの展開など、「文字をデザインすること」全般に関して興味がある方は、ぜひ研究室を覗いてください。
「一事が万事」「対峙」