蔦森 秀夫 教授 [Hideo TSUTAMORI]

プロフィール

学歴
平成3年 学士 名古屋大学理学部物理学科 卒業
平成7年 修士 豊田工業大学工学研究科基礎工学専攻 修了
平成14年 博士 広島大学大学院工学研究科機械システム専攻博士課程 修了

学位
博士(工学)

現在までの経歴
平成3年4月 トヨタ自動車入社
平成3年9月 プレスの生産技術を担当する部署へ配属 
       プレス成形シミュレーションの導入・開発・金型設計標準化の業務に従事
平成18年1月 プレス生技部CADグループ グループ長
平成20年  金型製作部署 スタンピングツール部 製品保証課 課長
平成23年1月 プレス生技部プレス技術統括室 CAEグループ グループ長
平成26年10月 大同大学工学部機械工学科教授
平成30年5月〜平成31年3月 ミュンヘン工科大学客員研究員
平成31年4月〜現職

現在の研究テーマ

プレス成形シミュレーションの高精度化に関する研究
プレス成形の3大不具合として成形性・精度・面品質があります。成形性とはワレやシワ。精度はスプリングバックによる形状不良。面ひずみとはプレス成形中に発生する数十μm程度の凹凸によって本来美しいはずの自動車のボディーが周囲環境の写り込みから凹んでいるように見えてしまう不具合です。これらの不具合を高精度化されたプレス成形シミュレーションを活用し、金型製作中のやり直しを減らすことが目的です。

研究テーマの魅力

プレス技術というと地味なイメージですが、実は自動車づくりに対して非常に重要な技術です。自動車のプレス部品で最大のものはサイドパネルですが、その金型製作のリードタイムが自動車開発のリードタイムに直結しており、このリードタイムが短くなれば自動車メーカーとして直接競争力が出ることになります。自動車のデザインもプレス技術によって影響を受ける部分が少なくありません。プレス産業の裾野も広く、研究・開発したものが広く使われる可能性があるということも魅力だと思っています。

MESSAGE

私はトヨタ自動車で22年勤務してきました。そのうち、エンジニア集団の部署で19年、職人集団の部署で3年過ごしてきました。大同大学の卒業生とくに工学部の卒業生の多くがエンジニアとして活躍すると思っていますので、そのエンジニア出身というのが私の強みだと思っています。学生の皆さんと研究について、皆さんの将来についてなどいろんな話をしたいと思っています。

在学生へのメッセージ

大学4年間は人生の中でとても貴重な時間です。今はそう思えないかもしれませんが、これほど身も心も自由な期間はなかなかありません。興味あるものに真剣に打ち込んで下さい。その中に卒業研究があれば最高です。

受験生へのメッセージ

大同大学はとても真面目な大学です。ものづくりを中心とした地に足がついた教育・研究を実践しています。前向きで元気のある皆さんを待っています。