白石 裕之 教授 [Hiroyuki SHIRAISHI]

プロフィール

学歴
平成4年 京都大学大学院工学研究科機械工学専攻 修了

学位
博士(工学)

現在までの経歴
平成4年 三菱重工業株式会社 入社
平成7年 文部教官助手(名古屋大学)

現在の研究テーマ

・レーザー・マイクロ波宇宙エンジンの基礎的・数値的研究
・超音速流・音波・風車回り流れの可視化
・プラズマアクチュエーターによる流れ制御

現在の研究テーマ

「熱」「流れ」「音」が目に見えるようにするための研究と、「プラズマ」を用いてこれらをコントロールするための研究を行っています。適用例としては、プラズマの宇宙エンジンへの応用。プラズマが導電性(電気を通す)という性質がとても重要で、有名な「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジンを含め、実は多くの宇宙エンジンはプラズマの導電性を応用したものなのです。工学的用途が幅広いのがプラズマの醍醐味と言えるのですが、特に本研究室では宇宙エンジンの他に航空騒音や燃焼のコントロールにもプラズマの利用を試みています。

MESSAGE

私はこれまでに、レーザー宇宙エンジン、超音速ジェットエンジン、FRP(繊維強化プラスチック)を用いた航空エンジン部品、人工心臓などの先端分野にかかわってきました。これらの研究では数学的なアプローチは重要ですが、観察・実践を通じた「生きた学問」でもありました。機械工学科は、生きた学問に取り組む絶好の環境である、ということを知ってほしいですね。

在学生へのメッセージ

機械工学科では「材料力学」「熱力学」「流体力学」「機械力学」を主要科目として学びます。実社会に旅立たれるときに、これらの「4力学」を履修したことが「モノ作りが出来る」ことの証なのです。会社などもこれを評価します。力み過ぎも良くありませんが、忘れぬように着実に理解を深めていって下さい。

受験生へのメッセージ

大ざっぱに言いますと、機械工学は「目に見える」学問。イメージ的に理解しやすいのがメリットです。PCなどを使って図面やグラフを描きながら、モノづくりへの理解を深め、創る力を養っていきませんか?