学歴
昭和60年 京都大学工学部衛生工学科 卒業
昭和62年 京都大学大学院工学研究科修士課程衛生工学専攻 修了
学位
博士(工学)
現在までの経歴
昭和62年 京都大学原子炉実験所
平成10年 岩手大学農学部
令和2年 大同大学工学部建築学科 着任
粉体を用いた脱臭方法に関する研究
微細な粉体は表面積が大きく、様々な物質を吸着します。におい成分も吸着されますので、脱臭に利用できます。ただし、一旦吸着した成分が脱離する場合もあり、性能評価には注意が必要で、脱臭に使える素材について合成を含め検討します。吸着材と吸着成分の組み合わせによっては、化学反応しにおい成分が分解する場合もあります。その場合は、異なるメカニズムになるので、別の検討が必要です。粉体の素材や利用方法、適応におい成分などを検討します。
ヒトは大気や水などあらゆるものに囲まれ、それらが相互に関わっており狭くは生活環境、広くは地球環境です。「におい」は生活環境にかかわる大気の構成要素のひとつではありますが、危険性(毒性)や快適性との関連が深く興味が尽きません。危険で有害なにおいだけでなく不快なにおいには、適切な対策が不可欠です。一方で心地よいかおりは、生活に潤いを与え快適な環境を創出します。においについての考え方は多種多様であり、生活環境上の課題も数多く存在します。科学的知見や技術と人の感性を統合してゆくことに魅力を感じています。