小澤 茂樹 教授 [Shigeki OZAWA]

プロフィール

学歴
平成8年 成城大学大学院経済学研究科博士前期課程 修了
平成23年 一橋大学大学院商学研究科博士後期課程 修了

学位
博士(商学)

現在までの経歴
平成8年  (財)運輸調査局 入局
平成20年 法政大学経営学部兼任講師
平成28年 Institute for Transport Studies, University of Leeds 客員研究員

現在の研究テーマ

鉄道貨物輸送に係わる効率的な線路使用および貨物駅使用に関する研究
ヨーロッパにおいて、線路は国などの公的機関によって保有され、同じ線路を利害の異なる旅客列車や貨物列車が使用しています。貨物駅については、利害の異なる複数の貨物列車運行会社が同じ貨物駅を利用しています。こうした状況の中、物流全体あるいは社会全体の視点から、効率的な線路や貨物駅の使用のあり方を見出すことが目的です。

研究テーマの魅力

日本やヨーロッパにおいて、環境問題や渋滞問題、少子化問題の深刻化を背景に、政策として鉄道貨物輸送の増大が求められています。しかし、この政策は必ずしも進展おらず、その大きな原因の一つが線路や貨物駅が十分に利用できないことです。ネット通販の拡大や高齢化社会の進展なども加わり、鉄道貨物輸送への期待はますます増大すると考えられます。鉄道貨物輸送をはじめとした物流システムは、我々の社会や経済を根底で支える基盤です。我々の社会の発展や経済の成長を持続可能なものにするため、現在研究テーマは極めて重要な要素を含んでいると思っております。

MESSAGE

在学生へのメッセージ

常に大局的な視点を持ち、「本当に何が正しいのか?」を見い出せる能力を会得してもらいたいです。そのためには、経験と失敗を重ねて欲しいと思います。失敗はリスクではなく、本当のリスクは「何もしない」ことです。

受験生へのメッセージ

多くの人は幸せになることを望んでいます。しかし、その望みを実現することは、意外と複雑かつ困難なものです。単なる学習の場に留まらず、人生における幸せを少しでも多く得ることを学ぶ場として、大学と捉えて欲しいと思います。