学歴
平成2年 名古屋大学工学部電子工学科卒業
平成4年 名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程電気工学電気工学第二及び電子工学専攻修了
平成7年 名古屋大学大学院工学研究科博士後期課程電気工学電気工学第二及び電子工学専攻修了
学位
博士(工学)
現在までの経歴
名古屋大学助手、(財)国際超電導産業技術センター超電導工学研究所主任研究員、
名古屋大学助教及び准教授を経て、平成28年4月より現職。
超伝導は、ある物質を一定温度以下に冷やしたとき、電気抵抗がゼロになる現象です。また、超伝導材料で作ったリングの中の磁束は量子化されるなどのいくつか特徴があります。このような超伝導を使って、これまでにない省エネな高性能コンピュータを実現する電子デバイスや、高感度センサ・検出器の実現を目指しています。さらに、超伝導体と磁性体を融合させた超伝導スピントロクスデバイスにも取り組んでいます。
超伝導現象は、マクロな量子現象と呼ばれます。材料中の電子は、粒子性と波動性を持っていますが、超伝導では後者の波動性が強く現れます。これにより、従来技術では難しい超高速かつ低電力な電子回路をはじめ、地磁気の1千万分の1以下の大きさの脳磁場などの微弱な磁場や、宇宙誕生の解明につながる宇宙からの微弱な電波を検出する高感度なセンサ・検出器などが実現できます。非常に夢のある技術だと思います。
「人間万事塞翁が馬」