堀内 将人 教授 [Masato HORIUCHI]

プロフィール

学歴
昭和57年3月 京都大学大学院工学研究科衛生工学専攻修士課程 修了

学位
博士(工学)

現在までの経歴
昭和57年4月 京都大学工学部衛生工学科助手
平成8年4月 改組に伴い、京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻助手に配置換
平成10年4月 大同工業大学工学部建設工学科助教授

現在の研究テーマ

さまざまな有害物質の水環境や土壌環境での汚染を調査し、その汚染がもたらす人や生態系への影響の程度を評価するとともに、効果的な対策について研究しています。研究対象とする有害物質は、主に鉛やアンチモンなどの重金属です。最近は、米ぬかやコーヒーかすなどの食品廃棄物を使った排水中重金属処理の研究にも力を注いでいます。

研究テーマの魅力

私が研究している微量有害物質による環境問題の多くは、直接五感では感じられません。それゆえに調査してみて初めて、汚染の種類、汚染の程度がわかります。調査結果は事実そのものです。その結果から、なぜそのような有害物質が高濃度で検出されたのか、排出源はどこなのか、この汚染は人や動植物にどんな影響を与えるのか、などさまざまな推理を働かせていきます。そしてその推理が正しいのかどうかを、時には演繹的に、時には帰納的に証明していく過程がまさに研究の醍醐味です。

MESSAGE

大学では様々なレポート課題が出されます。今はインターネットで検索すれば、課題に関連する情報がたくさん得られます。時には課題にピッタリな回答を見つけ出せるかもしれません。その時、必ず自問自答してください。「それって本当かな?」
物事には様々な見方・考え方があります。一つの情報に満足せず、複数の情報を得た上で、自分の考えをまとめてください。それが大学生の義務です!!大学卒業者には自分で考え、問題解決する能力が、社会で強く求められることを肝に銘じてください。

在学生へのメッセージ

土木・環境専攻が対象とするものは、地球そのものです。時間があればぜひ、まちに出て、山に出て、海に出てください。そして「あっ、ここっていいな!」「ここ、どうも居心地が悪い。なんでだろ?」といった感性を養うことが、とても大切です。その感性、その好奇心が、皆さんの大学での学びや卒業後の進路に必ず役に立ちます。

受験生へのメッセージ

私の専門分野である環境工学は、とても学際的な学問分野です。なぜ学際的かと言うと、環境問題は物理学、化学、生物学、心理学、経済学、社会学など様々な学問を総合することで初めて問題解決できるからです。環境という側面から住みやすい”まち”をつくりたいと思う人は、理系、文系の区別なくぜひ当専攻の門をたたいてみてください。