学歴
平成12年 大阪大学工学部環境工学科 卒業
平成14年 大阪大学大学院工学研究科環境工学専攻博士前期課程 修了
平成17年 大阪大学大学院工学研究科環境工学専攻博士後期課程 修了
学位
博士(工学)
現在までの経歴
令和3年 神奈川大学工学部建築学科 着任
音環境に対する人間の社会・心理反応のモデル化
音に対する人間の反応は、周波数や音圧レベルなど物理的な音響要因と関係があることはもちろんですが、音の出し手に対する態度、個人の感受性など、社会的・心理的な要因が大きく寄与します。私の研究は、それらの要因を可能な限り定式化することで、社会-音-人間システムを構造化することです。
例えば騒音問題のように、社会・経済活動の中で音環境は構成・熟成され、その音環境に取り囲まれて我々は生活しています。単に出てきた音の問題をもぐら叩きのように抑えるのではなく、なぜその音がその人にとって問題であったのか、なぜこの社会ではこの音が好まれる音なのか、など、社会や人間との繋がりの中で音の問題を捉える学際的な視野を必要とする点が、この研究の一番の魅力だと思います。