岡本 洋輔 准教授 [Yosuke OKAMOTO]

プロフィール

学歴
平成13年 神戸大学工学部 建設学科 卒業
平成15年 神戸大学大学院自然科学研究科 建設学専攻 博士前期課程 修了
平成19年 熊本大学大学院自然科学研究科 環境共生科学専攻 博士後期課程 修了

学位
博士(学術)

現在までの経歴
平成19年~ 日本学術振興会特別研究員(PD)
平成23年~ 独立行政法人産業技術総合研究所
平成27年~ 大同大学工学部建築学科

現在の研究テーマ

心理・生理計測に基づいた光環境の快適性評価
LED照明や有機EL照明といった新しい照明機器は、光の明るさや色、点滅周期を自由に操作しやすいといった機能的特長を持っています。しかし、それらの特長を快適で健康な生活空間の創造に利用するためには、光の各要素が人間に与える影響を明らかにする必要があります。そこで、人間の行動や心理反応、生理反応を多面的に計測することによって光の各要素の影響を明らかにすることに取り組んでいます。さらに、実験結果に基づいて、光環境の設計手法や照明機器の提案・開発に取り組みたいと考えています。

研究テーマの魅力

生活環境を形成する各要素と人の心や体の状態との関係を定量化することを研究の基本としています。データ処理能力の向上や生体情報測定機器の多機能化、小型・軽量化によって、人の心と体の関する情報をより多くより簡単に取得できるようになってきていますが、環境と人との関係についてまだ分かっていないもたくさんあります。積み重ねと創意工夫によって、これらの関係を少しずつですが目に見えるようにできることがこの研究の魅力だと思っています。

MESSAGE

在学生へのメッセージ

より良い生活環境を創るには、まず「環境を知ること」と「人を知ること」そして「両者の関わりを知ること」が大切です。これらを学ぶことで、生活環境をより良くするためにできることについて考える際の材料を得てほしいと思います。そして公共あるいは自分自身の、また現在そして将来の生活環境の質を高める姿勢を持ち続けてもらいたいです。

受験生へのメッセージ

日々の生活の中で感じている疑問や何気ない気づきが、実は科学的にはまだよく分かっていないということはよくあります。皆さんの好奇心や感受性、発想力だからこそ生まれた疑問や気づきについて、大学の先生や仲間と一緒に考えたり実験で確かめたりしてみませんか。