新・日々雑感(文庫)

2006.5.12 〜 2006.6.30

■ 2006/06/30 (Fri)  「このあいだ」

今年も、半分終わった。
慌しくセコセコ生きているせいか、時間が経つのが速い。そのせいか、「このあいだ、xxxなことがあったね」などと話していて、「このあいだ」が1年以上も前のことだったりする。
 

■ 2006/06/29 (Thu)  チャングムとジャングム

TVドラマ「宮廷女官チャングム」を観ていて、どういうことだろうと不思議に思ったことがある。女主人公は、ファーストネームで呼ばれるときは「チャングム」なのだが、苗字つきのときは、「ソ・ジャングム」と聞こえる。これだけであったら、私の耳の特性かと思って済ましてしまうところだが、チャングムのライバルについても、「クミョン」と「チェ・グミョン」である。
 韓国人留学生のHさんにたずねてみた。最初は私の質問の意味がわからなかったようだ。繰り返し、ていねいに説明すると理解してくれて、以下のように、わかりやすく回答してくださった。

 韓国人は「チャングム」と「ジャングム」を、使い分けている意識はないです。どちらもchaとjaの間の音でしょう。アクセントが頭に置かれるファーストネームではchaに聞こえ、「ソ」にアクセントがあり弱くよまれるほうはjaとして、とられるかもしれませんね。

なるほど。よくわかった。
でも、私が耳にしているには、日本人の声優による吹き替えだ。とすれば、上のようなことを意識して、アテレコをやっているってことになる。けっこう、芸がこまかいのか?

その道の達人は、やはりすごい。
 

■ 2006/06/25 (Sun)  木曽駒高原

AAセミナーで一泊二日の木曽駒ハイキングに行った。O形、A井、G島先生のクラスと一緒。南木曽の妻籠宿に往路立ち寄った。古い宿場のひさしに燕の巣と雛たちをたくさん見つけることができた。「巣にいる燕の赤ちゃんを、見たのは初めて」、「そんなん、滝春P棟にいくらでもいるぞ」とか、学生は大はしゃぎ。燕が私の目前をシュッと飛びぬけた。するとT倉くんとS野くん、「雨になるね」、「そうだね」。案外、古いことを知っている。燕の予測は復路のバスが中津川を過ぎるころまでは、はずれてくれた。
 今日の午前、木曽駒高原の森林公園を学生と散策。ラベンダー園は、季節はずれ、花はなかった。ブルーベリーは、緑色の実がたくさんついていた。1個だけ紫色になっているのを見つけた。清流のほとりに群生する小さい青い花がとてもきれいであった。名前を知らなかったので、そばにいたS木くんに、「これ、なんて花、知っている?」。即答が返ってきた「おおいぬふぐり」。名前のおかしさで、そのような植物があることは知識としてはあったが、見た、あるいは、認識したのは初めて。S木くんのおかげで、ひとつ勉強できた。「よく知っているね」というと、「花の名前は、すこし詳しいんです」と、ちょっと得意そう。ありがとう、S木くん。
 

■ 2006/06/23 (Fri)  敗退

奇跡は、そう簡単に起こらぬものだ。サッカーWC、ブラジル戦、負けた。予選リーグ敗退。冷静に考えれば当然の結果だろうが、奇跡を信じていただけに残念。
 最も印象深かったのは、試合内容ではなく終了の笛が鳴った後の中田英寿選手の姿だ。みんなが引き上げたグランドに仰臥すること十分ほど。空を見続けていた。見えていたのは、空ではないだろう。何が、目に映っていたのだろうか?

■ 2006/06/19 (Mon)  赤い鉄

先週と今週(今日)のAAセミナーは、2回にわたり工場見学。学生のみなさんと一緒にD特殊鋼知多工場の製鉄プロセスを見せていただいた。真っ赤な大きな鉄の丸棒が目の当たりにある。顔を輻射熱がバンバン攻撃してきて熱いのだが、そんなことも忘れるくらい、おもしろいし、感動的である。赤い丸棒は、巨大なコンベアに乗っけられ運ばれ、圧延機に入ったり出たりして、ガンガン激しい音をたて、火花バリバリ飛ばしながら、角棒に姿を変える。
 また見に行きたい。
 

■ 2006/06/17 (Sat)  スイカの皮
夏が近づき、スイカが店先に並ぶようになった。この時季のスイカが一番美味い。はるか遠い昔話になるが、小学校の夏休みの宿題帳の表紙には、半月型のスイカがよく登場していた。今でもそうだろうか?

 スイカといえば、思い出すことがある。やや遠い昔話である。妙なクイズから話は始まる・・・

 まん丸のスイカを10人で、食べることになりました。日本人の伝統的な切り方とはちがいますが、スイカの縞に垂直に輪切りして、同じ幅で10等分したとします。スイカが大好物で、たくさん欲しいあなたは、どれをとりますか。もちろん、正解は中央部分です。でも、あなたがスイカの赤い実ではなく、緑の皮が大好きな宇宙人だったとしましょう。どこをとりますか。答は、どこでも同じ、です。

 これは、前任校の研究室にいたころ当時大学院学生であったN大路くん、K保くんらと討論していて、みんなで気がついたことである。スイカの切り分け方の研究をしていたのではなく、放射線の測定に関するディスカッションであった。もちろん、新発見でもなんでもなく、知っているひとは知っているあたりまえの事だったとは思うが、未知のことが明らかになった喜び・感動は今でもよく憶えている。

 
■ 2006/06/12 (Mon)  日本vs.オーストラリア

前半終了。すこしやましさもあるが、とにかく1点先取。どうなるか・・・・

終了・・・言葉なし
 

■ 2006/06/10 (Sat)  THE TIME OF OUR LIVES

ワールドカップ・ドイツ大会が、はじまった。開幕戦、ドイツ対コスタリカ。一緒にライブ観戦していた高校生に、「どっち、応援してる」と問うと、「ドイツ」。「じゃ、わし、コスタリカ」となった。4-2でドイツの勝ち。ドイツの、そして、今大会の1点目は凄いシュートだった。(未明記)

駅前のショッピングセンターに出向き、ぶらぶらしているうちに、開幕のセレモニーで歌われたWC2006公式ソング”The Time of Our Lives "の入っているCDを見つけ、衝動買い。これから、しばらく大学への行き・帰りに聴き続けることになる・・だろう。(夕刻記)
 

■ 2006/06/08 (Thu)  牛蒡スティック

W辺客員教授、来名。夕刻、金山にて研究打合せ。駅前の、とある飲食店が最近の定番の会場。ここは、牛蒡をスティック状にして、からあげしたものがうまい。
 

■ 2006/06/05 (Mon)  キックベースボールとエバンスの実験

T山先生との合同AAセミナーで、キックベースボールを、白水グランドでやった。一塁審判をやっただけだが、炎天下、砂埃のなか、疲れた。学生諸君は、活き活きとして、たいへん楽しそうな様子。
 研究室に戻ってきて、O木曽さんと一緒に酸素を断ったエバンスの実験をおこなった。おもしろい意味のある結果が出てきているように思う。よく考えよう。

 
■ 2006/06/04 (Sun)  有松絞り祭

絞り祭に出かけてみた。毎年、すぐ近くで、この時季やっているのだが、ここ数年、足が向かなかった。たいへんな人の数で、盛況だった。
 

■ 2006/06/03 (Sat)  週2回の放映

韓国からの留学生のHさんより、かの国の「チャングム」ほかTVドラマ事情をきいた。連続ものは週2回(連続した2日間)の放映だとのことだった。韓流ドラマは日本でも人気だが、さすが本場、2倍の熱心さで観られている。
 

■ 2006/06/02 (Fri)  探査機「はやぶさ」

ひさしぶりに「はやぶさ」と「イトカワ」のニュースあり。昨年秋、探査機「はやぶさ」の小惑星「イトカワ」接近時(接触時といったほうが良いか)にとったデータに基づいた論文が、「サイエンス」誌に載るとのこと。喜ばしいことである。これらは、「はやぶさ」から“眺めたり”、“匂いをかいだり”した実験結果。私が心待ちにしているのは、「はやぶさ」のもうひとつの、あるいは最大の目的である試料リターンである。昨年の11月の岩石・土壌試料採取は、「うまくいった可能性もある」との評価だ。2010年無事帰還し、中を開けてみるまではわからないということだろう。滝春町の私の研究室にイトカワ試料がやってくるためには、3つのハードルがある。(1)試料採取が成功していること。(2)無事「はやぶさ」が帰還すること。そして、(3)私の分析プロジェクトの申請が採択されること。現在二次審査中。4年後か・・・その日に備えて、体力と気力の維持、いや回復に努めよう。
 

■ 2006/06/01 (Thu)   “呉服屋を継ぐ”

私たちの世代は、アリスの「チャンピオン」という輝くボクシング・ソング(そんな言葉あるか?)をもっている。ついこのあいだ、森山直太朗の「青春のメモワール」をきいた。新たなるボクシング・ソングだが、くりひろげられる物語は古く、懐かしく、甘酸っぱい。チャンピオンを目指している無名の若者は、恋人にある約束をして試合に臨み、夢破れる。約束は「今度、負けたら、君の実家の呉服屋を継ぐ」。そうか、こいつは、今はどこか地方の呉服屋のおじさんで・・などと想像をめぐらせていると、一緒に聴いていた高校生が、訊いてきた。「ゴフクヤって何?」。そういえば、ここ何年も(何十年も)呉服屋、呉服屋関係者、出会ったことないな。単に私の世間が狭いだけか・・・
 

■ 2006/05/31 (Wed)  地域ブランド

地域ブランドというものがあるようだ。富士宮ヤキソバ、宇都宮ギョーザなどのこと。名古屋コーチンもそうか。先々週のAAセミナーの、ふるさとのお奨めモノで、思いついたのは、「ヤスダヨーグルト」、地域ブランドのひとつ。ヤスダとは、保田と安田と何故か二つの表記がある私の生まれ故郷の隣町だ。ヤスダヨーグルトは、隠れた名品として狭い地域で愛でられていたものではないか?それが、ここ数年新潟県内の高速道路のサービスエリアで、時々見るようになった。と思っていたら、最近は名古屋のごく普通のスーパーマーケットの棚でも、たまに見つけることができる。これは、美味い。断っておくが、私の縁者・友人にヤスダヨーグルト関係者はいない。
 

■ 2006/05/28 (Sun)  実験中

原研のJRR-3実験準備室より記入。
即発ガンマ線測定中。現在の試料は、胡桃の葉。ホウ素の状態と含量を知りたい。胡桃の木は、Y沢さんがウイーンのIAEAに赴任したとき、もらい受けた。東海村から名古屋に移植された。もともとは、Y沢さんのお嬢さんが村松幼稚園の園庭からリスの餌として拾ってきた実が芽を吹いたものだ。現在高さ2mくらい。
 

■ 2006/05/26 (Fri)  JAEA出張

今日から原研(JAEA、茨城県東海村)へ実験出張。久しぶりに研究仲間との仕事だ。
 

■ 2006/05/25 (Thu)  前夜祭

今夕から、大学祭。私の部屋の真下がステージ。音響、爆裂!
 

■ 2006/05/21 (Sun)  はごろもジャスミン / チャングム

この時季裏庭に、五弁のほんのりピンクの白い花が咲く。芳香をもち初夏の到来を教えてくれる。はごろもジャスミン。自生した。隣家から種が舞いこんだらしい。こういう侵略いや進出は、歓迎である。

"医女”チャングムの放映が始まった。昨年末の集中放送で見逃した部分だ。昨夜は、島流しになっているチャングムが、チャンドクの影響で、医女を目指す決意をするところまで。土曜日の夜が楽しみになった。
 

■ 2006/05/19 (Fri)  バングラディッシュの泥

昨日、H大のM延くんから届いた泥試料のメスバウアー分光測定を継続。台風1号、接近中。週末は天気は悪そうだ。
 

■ 2006/05/18 (Thu)  AAセミナーのプレゼン

新任のT山先生と一緒・合同のAAセミナーを、今年度はやっている。合わせて14名のR科の1年生。今週(5.15)は、T山さんのアイディアと主導で、プレゼンテーションをやった。テーマは「通学路で出会う面白いこと」、「大学の昼食で出会う美味しいもの」、「出身地のご自慢・お奨めもの」など、話しやすいテーマを連ねてある。学生の皆さんも関心があるようで、そしてT山さんの仕切りも上手く、質疑応答を挟みながら和気藹々すすんでいった。
 トップバッターはT山さん自身、後は学籍番号順に続いた。一番後ろで、のんびり楽しく聞いていたのだが、最後は自分があたるのだろうかとの思いに至り、「何をしゃべろうか・・・」多少の焦燥・・このあたり気分は学生と同じ。「出身地のご自慢・お奨めもの」、なんだろう?T山先生の「富士宮ヤキソバ」、学生のひとりの言った「大垣の水まんじゅう」に触発されて、知立・藤田屋の「大あんまき」、伊勢・虎屋の「ういろう」など好物が頭をよぎる。でも。”出身地”ではないなあ・・・とか悩んでいるうちに、私には順番が回らず終了。よかったような、ちょっと残念だったような(実は、ひとつ土壇場で思いついたのだ)・・(この項、続く)
 

■ 2006/05/17 (Wed)  急行「日本海」

昨晩きいた「日本海」・・父が昔運転していたことのある汽車だ。現在はブルートレイン「日本海」となっているようだ。当時は急行「日本海」。大阪から青森のあいだを、ほぼ丸1日かかって日本海沿岸を走りぬく。新潟県内あるいはその一部を担当していた。蒸気機関車だったのだろうか、あるいはディーゼルだったのか?どちらかのはずだが、わからない。父にきくことは、もはやできない。今となって、もっと話をしておけばよかったと思う父は一昨年他界した。後悔先に立たず・・とはこのことか。
 

■ 2006/05/16 (Tue)  カムバック

帰宅したら、テレビに森昌子さんがカムバックしていた。ウエルカム。「哀しみ本線日本海」、「越冬つばめ」、よかった。20年ぶりだそうだ。「越冬つばめ」は昭和58年の歌という。社会人になって数年のころだ・・・
 

■ 2006/05/14 (Sun)  日曜日

今日は母の日。沖縄では梅雨入りとのこと。

■ 2006/05/12 (Fri)  日記の開始

日記を開始した。
 
 

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