新・日々雑感(文庫)

2007.6.1 〜 2007.6.30
 

■ 2007/06/30 (Sat)  ブルーベリー

エコ化学教室の2回目。今日はブルーベリーの果汁がpHの指示薬として、はたらくことを利用した子供向けの実験だった。先週に引き続いて、NHK名古屋の取材があった。
 

■ 2007/06/28 (Thu)  梅雨の中休み

梅雨なのに、あまり雨が降らない・・。中休みというより、空梅雨?
 

■ 2007/06/25 (Mon)  オゾン層破壊と地球温暖化

コンピュータの埃おとし用に、エアダスターというスプレーを買ってみた。「ノンフロン」との表示がある。オゾン層破壊の元凶であるフロンは使うべきではない。

ところが、スプレー缶には「地球温暖化フロン ゼロ」とも書かれている。たしかにフロンは、二酸化炭素と同様、温室効果ガスであるが、もっと重要な使用規制理由はオゾン層破壊である。ここのところバイオエタノール、サミットとか、地球温暖化関連のニュースが世間の賑やかしであった。オゾン層破壊は最近あまり聞かなくなったような気もする。

オゾン層とフロンの関係・・私は秘かに「飼い犬に手を咬まれた」関係とよんでいる。飼い主はオゾン層で、手を咬んだ犬はフロンである。オゾン層はフロンを太陽の紫外線照射から守ってあげていた。その庇護のもとフロンは、ふわりふわり上空に舞い上がりオゾン層まで到達する。そこで、恩知らずなことに、飼い主であるオゾン層を壊すのだ。本来仇敵であった紫外線と結託して・・・
 

■ 2007/06/24 (Sun)  ルリマツリ

何年前に10cmくらいの苗を植えたのが、家を取り囲む勢いで咲きほこっている花がある。五弁の青い花。ルリマツリ、漢字で書けば、瑠璃茉莉。

若いころの愛唱歌のひとつに「琵琶湖周航の歌」があるが、その3番か4番かに「瑠璃の花園、珊瑚の宮」とあったと思う。竹生島のことだ。瑠璃の花園とは、何の花だろう。ルリマツリか。瑠璃は鉱物のひとつで、ラピスラズリのことである。ラピスラズリは、私の鉱物収納棚にひとかけらある。なんとも言えない不思議な・・・心がかきたてられる深い青色である。
 

■ 2007/06/23 (Sat)  ミノムシ、蓑虫、蓑

小学生の少年少女に化学の実験に触れさせるという市民講座プログラムを実施した。T山先生のアイディアの燃料電池の実験を指導した。子供たちにはもちろん、付き添い参加の親たちにも、たいへん好評だった。綿密な企画・準備を進めたT山先生の功績だ。

実験道具のなかにミノムシクリップ付きの電線があるのだが、いまどきの子供は、ミノムシ(蓑虫)なんて知っているのだろうか。ミノ(蓑)を知っているのだろうか。連続した4回の土曜日を利用した実験教室で、今日が1回目。来週も同じ子供たちと父母が来学する。蓑虫と蓑の写真を準備して教えてみよう。

電極として鉛筆の芯を使わせたのだが、物質として何だと思っているだろうか。鉛?そういえば、子供のころ「鉛筆はなめてはいけない。鉛は毒だから」と大人たちから教えられていた。言うまでもなく、これは間違いだ。黒鉛・鉛筆の芯が炭素であり、ダイヤモンドと同じ元素からできている同素体であることを教えよう。サッカーボール分子の話も面白いか。
 

■ 2007/06/21 (Thu)  メロンの漬物

メロンの漬物、渥美半島の名物だそうだ。こんど、スーパーマーケットでさがしてみよう。うまそうだ。
 

■ 2007/06/20 (Wed)  ふたつの黒い壁

2-3日前のニュースに、「硫黄島」を「いおうとう」と読むことになったというのがあった。かつて暮らしていた島民は「いおうとう」とよんでいたのだそうだ。私は中学生のころから「いおうとう」と読んできた。

2000年夏、アメリカに学会出張した際、ワシントンDCの近くのアーリントン墓地にある有名な記念像を訪れた。6人の米兵がひとかたまりとなって一本の星条旗を硫黄島の摺鉢山の頂上に立てようとしている銅像だ。それが「Iwo Jima Memorial」ということを知り、アメリカ人は「いおうじま」といっているのか・・と違和感をもった。最近「硫黄島」を舞台/題材にした映画やテレビドラマがブームになった。そこでも「いおうじま」であった。

その銅像は予想していたよりずっと巨大であり、その迫力に度肝を抜かれた。高さは10mを優に超えていたと記憶している。その台座は黒い石でできていた。台座といっても大きく、そばに近づくと目の前にはだかる黒い壁である。そこには、アメリカが国家として参加した戦争の名前と年号が刻んであった。一番古いのは米西戦争、新しいのはイラク戦争だった。そして、イラク戦争の横には、まだ何も刻まれていない、まっさらな黒い壁が広く残されていた。アメリカはここに、さらにいくつもの戦争を刻み込むことができるのか・・・複雑な気持ちだった。

ワシントンDCの大きな公園の一角に、もうひとつの黒い壁があった。ベトナム戦争戦没者慰霊碑である。戦没者約58000人の名前が刻み込まれている長い黒い壁である。ここにも、同じ日、訪れた。多くのアメリカ人が花を手向け祈りを捧げていた。この黒い石でできた壁の存在は「くろいかべ」と題する絵本で知った。この絵本はアメリカ人の作であるが、はしもとひろみ訳である。「はしもとひろみ」さんとは、4年前まで私たちの大学で英語の先生をしていたH本さんである。
 

■ 2007/06/18 (Mon)  紫外線と赤外線

紫外線と赤外線、英語でいえば、ultra-violet and infra-red、ultraもinfraも「外」なわけだが、どう違うのか。ultraは「超えている」、infraは「下のほう」という意味だ。なるほど、光のエネルギーのことか。納得が、やっといった。

紫外線の強い季節になってきた。
 

■ 2007/06/16 (Sat)  携帯電話の威力

昨日と今日と東京で所用があり出張した。昨日の夕方新幹線で東京に向かっていたのだが、掛川で突然臨時停車した。新横浜で人身事故があったとのこと・・
夕食を身内の若者らと一緒にする約束で、市ヶ谷で18時に待ち合わせをしていたのだが、間に合いそうもない状況になった。そこで携帯電話が、すごく役に立った。めったに鳴らない・・・ありがたみを普段は感じたことのないものだが、今回は有益さを十分に思い知った。結局、約束の集合時間は1時間遅らせて、夕食は始まった。

1つのメールを2つのアドレスに発信し続けたが、こういう場合は、料金と電池消費量も2倍になるのだろうか?
 

■ 2007/06/13 (Wed)  ラニーニャ現象

今年の夏は暑いらしいぞ。去年も暑かったけど・・
 

■ 2007/06/12 (Tue)  消えたビル

柴田ユニーがなくなった。ガレキの山になっていた。
 

■ 2007/06/11 (Mon)  ウエハスパン

「ウエハスパン」とか「ウエハス」と言っていた。本当の名前は知らない。弁当を持っていかなかったとき、中学校の売店でよく買って食べたものだ。

このあいだ、コンビニで見つけた。懐かしい!当然のことながら買った。ウエハス様の・・どう説明したらいいんだろう?・・ピンク色の薄い平たい皮で、カステラ様の黄色いパンが両面から挟み込まれている。白いバタークリームが、ウエハスパンのあいだに、ごく薄く(*)、塗られている。

シリコンウエハとウエハスパンのウエハは同じ語源のようだ。ウエハスパンの方が本家本元だろう。

*「ごく薄い」というのを、thin as a wafer って言うのだそうだ(ランダムハウスより)。
 

■ 2007/06/10 (Sun)  雷、梅雨入り

昨日も、今朝も、稲光・雷鳴とともに時折激しい雨が降った。いよいよ梅雨入りか。
 

■ 2007/06/09 (Sat)  三斗小屋、ふたたび

最近のお気に入りのテレビ番組に、「新日本紀行、ふたたび」というのがある。30年ほど前に放送されていた「新日本紀行」(これも好きで、よく視ていた)のフィルムを題材にして、現在の様子と入れ子にしながら日本の各地の自然・町並み・人々の生活の変化したもの、変化しないものを紹介していく。二十歳代だった登場人物が、「ふたたび」では五十歳台の初老で画面に現れる。自分と同世代だ。30年の歳月は、あっという間だったのだが、そこには拭きさることのできない重い時の流れを感じる・・当然のことか・・

今日の放送では、那須の三斗小屋温泉の昭和54年の様子が紹介された(「秘湯の旅」)。昭和51年に三斗小屋温泉を訪れている。当時修士課程の大学院生だった私は、同じ研究室の同級生T橋くんの研究テーマの助っ人として、温泉水のサンプリングに同行した。三斗小屋温泉は、那須温泉群のなかでも奥の奥に位置していた。どんな旅程・行路だったのか、ほとんどすべて忘れてしまったが、ふたつのことだけ憶えている。

  風呂場で(今日の放送で出てきた)、温泉水を採取していると、湯治をしている素っ裸のお爺さん、お婆さんが興味深そうに見ていて、「なんだ、なんだ」と、北関東独特のイントネーションの言葉をかけてきた。「体に良いものが入っているはずだっぺ。わかったら連絡せや」と言われた。
  ポリタンクに入れた重い温泉水を背負って帰途につき、茶臼岳の稜線を歩いているとき荒天に見舞われた。濃霧と激しい雨のなか進んだ。「二十歳前半で、人生、終わるか」とも、一瞬だが覚悟した。幸い「新日本紀行、ふたたび」で、30数年後、三斗小屋温泉を見ることができている。
 

■ 2007/06/08 (Fri)  名寄せ

「名寄せ」という言葉と意味を初めて知ったのは、2ヶ月ほど前。
一緒に仕事をしている事務方のA原室長から聞いた。今、日本中に不安の黒雲を広げている、年金記録5000万件宙ぶらりん騒動とは、関係ないところで出てきた。
学生による授業アンケートで、同一教員・同一科目だが違う複数のクラスの結果をひとつにまとめる、この作業を「名寄せ」ということを、A原さんが教えてくれた。耳慣れない言葉だったので後で辞書を引いてみたが、みつけられなかった。業界用語なのだろう。それが、いまや、巷間・一般に知られつつあるようだ。
 

■ 2007/06/06 (Wed)  ソバの花

昼休み、大学の空き地を耕している人がいた。O矢部長だった。「何か植えるのですか?」と尋ねると、ソバの苗を植えるとのこと。ソバの花は白い小さな花だ。毎日、通るところだ。楽しみができた。
 

■ 2007/06/03 (Sun)  絞り祭

有松絞り祭が、昨日今日とあった。出かけてみた。すごい人出だった。
 

■ 2007/06/02 (Sat)  地震雲

散髪に行った。髪を切りながらSさんは地震雲の話をしてくれた。自分の撮った写真も見せてくれた。
 

■ 2007/06/01 (Fri)  六月

水無月・・。今年も、5ヶ月が終わった。早いものだ・・・
 
 

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