授業概要

  流体の力学の基礎編として水理学Tでは、静水圧やベルヌーイの定理、さらに管路の摩擦損失や形状損失の評価や管路系の流量計算を学んだ。水理学Uでは、主に河川などの流れを理解する端緒として、水理学Tではあまり深く取り扱えなかった開水路水理学に重点を置く。
 等流、限界流、跳水および不等流の各状態における流量と水位との関係を通して開水路流れの力学について理解し、実際に計算することで、環境河川工学の基礎を学ぶことが本講義の目的である。

授業計画

09月27日(木) 第1週 ガイダンス・流れの分類
10月04日(木) 第2週 開水路断面の諸量
10月11日(木) 第3週 抵抗則(Manning式)と等流水深
10月18日(木) 第4週 複断面水路の水位・流量計算
10月25日(木) 第5週 限界水深の定義と比エネルギー
11月01日(木) 第6週 跳水とエネルギー損失
11月08日(木) 第7週 スルースゲートと比力
11月15日(木) 第8週 中間試験
11月22日(木) 第9週 一様水路の不等流と基礎方程式
11月29日(木) 第10週 一様水路の水面形
12月06日(木) 第11週 一様水路における不等流計算
12月13日(木) 第12週 不等流の数値計算方法
12月20日(木) 第13週 粗面と滑面の区別と対数流速分布式
01月10日(木) 第14週 期末試験
01月17日(木) 補講日休講
01月24日(木) 第15週 試験解説、河川のさまざまな流れ
01月31日(木) 期末試験の週は授業なし。


成績評価

 試験80%,レポート20%の総合評価

学習到達目標

1) 開水路の断面諸量について説明できる

2) 流量や断面諸量から等流水深と限界水深とが計算できる

3) 抵抗則を用いて単断面・複断面での水位または流量が計算できる

4) 跳水の共役水深が計算できる

5) 不等流の水面形について説明・計算が出来る




文責: 鷲見哲也
作成日 2007.9.27